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第1話

プロローグ
213
2021/11/30 08:11
これはとある方に仕える、平凡な僕のお話。

「僕だって…」

僕は物心ついた時からいわゆる虐待を受けていた。
父親も母親も、兄もこの人達は全員敵。
殴る蹴るの暴行は当たり前。

『お前は出来損ない』『産むんじゃなかった』『邪魔』
こんな事を言われるのも当たり前。

小学校に入るまでは、これはどんな人でも体験してると思ってた。
でも、違った。周りは皆にこにこの笑顔で楽しそう。
『なんで?なんで皆お父さん、お母さんを見てても笑顔なの?』
子供ながらにそう思った。

そうして僕の家族は周りとは違う、可笑しいということに気付いた。

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