第6話

初めまして
217
2021/12/02 08:02
今日は12月25日、クリスマス

街ですれ違う人達は皆楽しそう。
そんな中僕は、この聖夜に仕事をしなければならない。
はぁ、こんな時ぐらい休みが欲しいよ。…まぁ、大好きな増田様のためならいくらでもするけどね。

今から苦しんでもらうのは、『閉中健磨』25歳で外務省職員。
トップ成績で慶明大学卒業、エリートって奴っぽい。

でもこんな、素晴らしい人に見えてもまぁまぁな事しちゃってるんだ。
街で気に入った女子高生を遊びに誘い、そのまま強姦。
そしてその後監禁。そこから逃げ出そうとして健磨の機嫌を損なった人は死なない程度に傷を付ける。

ここまでの事をして、その女子高生たちの親は心配しないのか?って思うよね。これがもう計画的に狙っていて、家出少女達を襲うっていう賢いことをしてるんだよね。

じゃあ、なんで僕がそんなとこをしている『閉中健磨』を片付けなきゃいけないんだ?って疑問が出てくると思う。
別に僕は正義のヒーローでもなく、人助けなんか大っ嫌い。
この仕事をするのは、増田様の気まぐれになんだよね。笑
ま、面白いし何より暇潰しになるから良いんだ。成功すれば、増田様が褒めて下さるし。

と、説明が長くなっちゃったね、




































『やぁっと見つけた』
健磨は面白いぐらいに恐怖の顔をしている。

『どうも初めまして。僕はM』
『まぁ挨拶をしたとしても、今後貴方と会うことは無いんだけどね。笑』

「M…?もう会うことは無い…?お前、何を言っているんだ。」
「初対面の奴にこんなとこ言いたくはないが、ふざけるのも大概にしろよ。俺は人を待ってるんだ。」

『まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて。今日僕が貴方に会いに来たのは、他でもないあの【増田貴久】様に言われて来たんだ。』

「ま、増田貴久だ?…」
『ちょっと。増田様を呼び捨てにするのは許せないなぁ。』

「はっ‪w 【増田様】だぁ?‪w
あんなやつの事を増田様だなんて、お前大丈夫か?」
『閉中健磨さん。貴方そろそろ黙ってた方がいいよ。』

「うるさいッッ もう、良いか?俺にはそんなの相手にしている暇はないんだ。」
『あぁ分かった分かった。じゃあ、3分だけ頂いてもいいですか。』

「3分で終わらせてくれよ。」
『話を分かっていただけて光栄です。ではこちらに来て頂いてもよろしいですか。』

「行けばいいんだろ、行けば。」
『はい。ありがとうございます。』

『では。』

『カチャ』

「は?お、お前それ違法だぞ…」
『大丈夫ですよ。すぐに終わりますから。貴方の待ち人の香さんともすぐに一緒になりますから。』

「いや、日本語分からないのか?馬鹿にも程があ」


『パシュン』


『本当に煩い人だなぁ。ま、これで仕事は終わりだし増田様とクリスマスでも楽しもっかな。』



『ただいまでーす』
「あぁ、おかえり聡。」
『増田様!【閉中健磨】の始末は終えて来ましたよ!』

「よくやってくれた。ありがとう。」
「疲れただろう。お前は人混みも嫌いだからな。これ、一緒に食べよう。」
『お役に立てて何よりです。え、良いんですか!!』

「あぁ。」

『僕は一生貴方に着いていきます。増田様。』
「今更なんだ。笑」
『良いんです!僕が伝えたかっただけですから!』






























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ここまでご覧頂きありがとうございます‪.ᐟ
話の案が出過ぎて、1話完結にしようか前編後編に分けようか迷ってます笑

プリ小説初心者の駄作が、私の思っていた以上に見て頂けててとっても嬉しいです。改めてありがとうございます🙇🏻‍♀️
これからもよろしくお願いします!

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