第6話

謎の宝石
25
2021/05/29 06:34
前回のあらすじ

あなたが持ってきたボr((古い本は旧王国時代の文字で出来た本だった。その本は国営図書館にしか翻訳本が置いておらず、積んだかと思われたが、キラの能力により翻訳ができる状態となった……。
レイカ
レイカ
さて、翻訳でも始めようか
レイカ
レイカ
鬼羅、準備いい?
キラ
キラ
いつでもいいよぉ〜
レボム
レボム
セキュリティシステム大丈夫か?
デート
デート
さっき確認してきたし、レイカが強化してくれたから大丈夫
(なまえ)
あなた
建物内全部の窓と扉も閉めて鍵かけて来ました!ちゃんとガスの元栓も締まってましたよ!
レイカ
レイカ
ありがとう。お疲れ様
キラ
キラ
んじゃ翻訳するよ〜
〜本の内容(_は読めないところ)〜

この書に、王の力の在り処につ_て記す。

王は____になぞられた力を所有する。
これは、今より___前の能力者によって封じられた力である。
カードにその力を封じ_徴と_ることで
その力を所有する事ができるのだ。
ただし、_用できる者は限られている。
能力者によって封じられたため、その__者の許可が無ければ使用できない。
王も、その所有者ではなく、使用の__を認められていた者に過ぎない。
この書を読む後世のものよ、
汝が清きものであるならば、_月家に向かうが良い。
この家のものが、この力の真の所_者である。
王がお亡くな__なられた今、この力は__家の元に。時間は有限である。この世の誰かがこれを解_し、王の力が示された時、穢れたモノが現れる。
ソレは過去の_霊。王を妬み力を欲するものが_____したも_である。
王は_ードに力を込め、武器へと_換した。
夜は意味道理の武器、昼は王がイメージで判断しお作りになられた、クロ_ボウとシールド。其々A,J,Q,Kのどれかに当てはめ、意味を持たせていた。
そして能力者である彼の人の事を王は、ジョーカーと呼んでいた。
穢れたモノはこ_で祓うことをオ_スメしよう。
私の出来る事はこれ位が下さい限界のようだ。
清き者………どうか御武運を。



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レボム
レボム
全然わからん!
デート
デート
取りあえずは、抜けてるとこの推察だね。
デート
デート
文脈から見て、最初の所は、『について記す』
かな?
(なまえ)
あなた
あの、その次は『トランプになぞらえた』
ではないでしょうか?
(なまえ)
あなた
あとから、AやK、Q、J、ジョーカー…ってありますし。
レイカ
レイカ
その後は流石に推察出来ないな。
キラ
キラ
じゃぁ、そこ飛ばす?
レボム
レボム
まぁ、さほど重要じゃなさそうだしな。
デート
デート
その後は、『象徴とする』…が妥当かな
レボム
レボム
えっとそん次は、しかし…だから逆説で、あとに用ってあるから………
レボム
レボム
…………使用…か利用?
レイカ
レイカ
まぁ意味は殆ど同じだし、それでいいと思うよ
(なまえ)
あなた
次は『能力者』ですね。そのってあるくらいですし
キラ
キラ
次は『権限』かなぁ。
レイカ
レイカ
その次が問題なのよね。
(なまえ)
あなた
……〜月家ですか。
(なまえ)
あなた
封印の能力者と言えば、神社とかお寺とか、陰陽師、呪術師……とかですね。
(なまえ)
あなた
昔に有力だった家系と、今ある家系を照合して、最後に月で終わる家を探せば良いのでは?
デート
デート
そのことなんだけどね
デート
デート
その時代の宮廷陰陽師は一つの家系しかないんだよ
(なまえ)
あなた
えっ?!そうなんですか!?
レイカ
レイカ
ただ、心当たりがてんでないの……。
(なまえ)
あなた
ちなみに、その家系とは……
レボム
レボム
『如月家』
(なまえ)
あなた
それって?!
キラ
キラ
正真正銘、霊華の実家だよ。
レイカ
レイカ
まぁ、次進も
デート
デート
そうだな
キラ
キラ
次『所有者』
レイカ
レイカ
『お亡くなりに』
レボム
レボム
そん次は『如月家』?
(なまえ)
あなた
『解読』…ですね
キラ
キラ
『怨霊、幽霊、亡霊、』この内のどれか
レイカ
レイカ
そん次分からん!次っ!
レボム
レボム
『物である』
デート
デート
『カード』
(なまえ)
あなた
『変換』?
レボム
レボム
『クロスボウ』
レイカ
レイカ
『これ』……か?
キラ
キラ
最後!
デート
デート
『オススメ』……かな。
(なまえ)
あなた
これで一様終わり……ですけど。
レイカ
レイカ
………要は、家に何かある……という事か
そうして、霊華は解読したメモをじっと見つめた。
何か手掛かりがあるかもしてない。…と考えたからだ。
しかし、此処15年生きてきて、家の中では・・・・・何も変わった物を目にしていない。不思議な物も、使っていない不審な物も。
デート
デート
取りあえず、その能力者が如月家の家系なのなら、ジョーカーは霊華だろうな。
レボム
レボム
まぁ、この本が正しければ…だけどな
キラ
キラ
そういえばさ
キラ
キラ
あなたが見つけたのって、その本だけだったの?
(なまえ)
あなた
あぁ~~。なんか宝石と、カードケースみたいな宝箱がありましたけど………。
レボム
レボム
それ、結構重要のやつなんじゃ………
デート
デート
持ってきてくれるかい?
(なまえ)
あなた
あっ、はい!
あなたはパタパタと自室に戻った。
未だに霊華はメモと格闘中である。
椅子から立ち上がり、両手の平を机の上に置く。途中何秒か目を閉じ、頭に中で情報まとめをしている
その姿は至って真剣であり、その蒼き目には、メモなどでは無い、数段階先、またはそれ以上の未来を映していた。
しかし、その表情は良いものではなく、何処か歯切れが悪そうだった。
レイカ
レイカ
駄目だ。何かが足りん。
レイカ
レイカ
今の情報よりも鮮明で、確かな情報があるはずなんだが………
そこへまた、パタパタと足音を立てて、あなたが戻ってきた。
その手には、4つのケースに、コンクリートの様な色をした、宝石が抱えられており、一同はそれへと関心の的をずらした。
レイカ
レイカ
………それは?
(なまえ)
あなた
その古文書と一緒にあったと思わしき物です!
(なまえ)
あなた
私自身、こんなの買った覚えも、貰った覚えもありませんから。
キラ
キラ
…なんか、宝石らしからぬ色だねぇ。
レボム
レボム
なんか、どっかで見たことあるような形だな。
デート
デート
その宝石、重くないの?
デート
デート
結構大きいけど……。
(なまえ)
あなた
え~っと………正直重いです。
そう、彼が言うとおり、この宝石は結構でかい。何故持ってくるときに気付かなかったのか。はたまた、無意識的に、同伴していた霊華が持ってきてしまったのかは定かでは無いが、その石は、直径20〜30cmくらいの大きさだった。
レイカ
レイカ
取りあえずテーブルに置いてくれ。
(なまえ)
あなた
は~い!
キラ
キラ
このカードケースって、多分、力の入ったカードとやらの収納用だよねぇ。
デート
デート
たぶんね。
レイカ
レイカ
それよりも…だ。
キラ
キラ
どうかした?
レイカ
レイカ
あぁ。
霊華は1度椅子に座り、腕を組んだ。そして、数回瞬きをしたあと、神妙な顔をして息を吸った。
レイカ
レイカ
さっきレボムが言っていただろう。
レイカ
レイカ
"何処かで見たことがある"と
レイカ
レイカ
私も、なんとなく感じてはいるんだか
レイカ
レイカ
それが何処で見た何だったか……思い出せなくてな。
そう言うと、霊華はまた考え込み始めた。
顎に手を当て、目を閉じながら考え込むその様は、かの有名な探偵を思い出させるような、独特な気品と優雅さ、人を魅了させるような妖しさがあった。
レボム
レボム
それが、カードの場所に繋がるのか?
レイカ
レイカ
さぁ?……なんとなくだよ。
レボム
レボム
………またいつものか。
霊華は、"なんとなく"という言葉で動くことが多い。それは、単なる勘などではなく、彼女自身の経験や、体験から無意識的に来る言葉なのである。
よって、彼女が発した"なんとなく"は、確証はないかも知れないが、必ず"何かある"のだ。
全員が考え込んだ事により訪れた静寂は、意外な人物によって破られた。
(なまえ)
あなた
あぁっ!?
全員
?!
(なまえ)
あなた
そうですよ!
レボム
レボム
どうですよ?
(なまえ)
あなた
この宝石、石に似てるんです!
デート
デート
………うん?
キラ
キラ
え~っと…………。
レイカ
レイカ
それって……。
レボム
レボム
そのまんまじゃね?
(なまえ)
あなた
ち〜が〜い〜ま〜す!!
(なまえ)
あなた
この神社の敷地にある、あの濡れない・・・・御池の石に似てるんです!
あなたの言葉に、一同は面食らった様な顔をした。各々が、その言葉の意味を考えるも、やはり文字道理の"濡れない"池がこの敷地の何処かにある…という発想にしか至らなかった。
緊迫した空気が一気に消え去り、全員がいつもの様に話し出す。
他のメンバーが才を持つ中、あなただけが平凡な一般人だ。だがしかし、あなたはそんな事は気にも止めず生活している。何時もその持ち前の明るさと陽気さで、空気を和ませる。常に緊迫し、精神を疲れさせる世の中だからこそ、あなたのような者は珍しい。これはこれで、あなたの才能なのだ。
レイカ
レイカ
濡れない?
レボム
レボム
そんな池あったか?………………っあ!
首をひねって考えていたレボムも、何か思い出したようで、難しい顔から、スッキリとした顔になった。
そして、「そういえば確かに濡れなかったな。」と呟いた。
デート
デート
濡れないかどうかはわからないけど……。
キラ
キラ
まぁ、十中八九、鏡池の事じゃない?
(なまえ)
あなた
そう!それです!
レボムが何かを思い出し、ブツブツと呟いている間に、その池の正体がわれた。
その正体である"鏡池"は、魔を操る力である魔力、霊を操る霊力、そして、神などの神聖なもの、もしくは、精霊や妖精が扱うとされている神力。この3つの力の流れが交わった場所に有る池である。この池は、使用する者の力を引き上げ、潜在能力を引き出したり、元より強力な技を習得出来る。
(なまえ)
あなた
この池はさっきも言った通り濡れないんです。
(なまえ)
あなた
この前、この池が気になってレボムさんと見に行ったんですけどね、
(なまえ)
あなた
水に触っても濡れなかったんですよ。
レボム
レボム
あぁ、俺も手入れたけど濡れなかったな。
レボム
レボム
あと、変なくぼみがあったな。
レイカ
レイカ
くぼみ?
(なまえ)
あなた
濡れ無いのが手だけか分からなかったので、レボムさんと一緒に服を着たまま入ったんです。
レボム
レボム
そしたらなんか奥の方にくぼみってか、台座みたいなのがあってさ
デート
デート
台座って、あの台座?
レボム
レボム
その台座。
(なまえ)
あなた
気になってよーく目を凝らして池の中を見てみたら明らかに人工的な切れ目があったんです。
キラ
キラ
あなたって、たまにワイルドだよね………。
デート
デート
……まぁ、それも愛嬌って事で…
レボム
レボム
んで話戻るけど、その台座にあったくぼみが、その宝石の形に似ててさ
レボム
レボム
なんかカンケーあんのかなーって
キラ
キラ
多アリでしょ?!
キラ
キラ
絶対それ隠し場所じゃん!
レイカ
レイカ
この宝石、ギミックの一部だったんだ……。
レボム
レボム
え?なんで落ち込んでんの?
レイカ
レイカ
換金したらいいお値段に………(๑•﹏•)
霊華はあからさまにシュンとする。最近、レボムと鬼羅が大喧嘩して、建物の一部を崩壊させた事で、建物の管理費の計画が狂ったのだ。
元々霊華はあまり食べないし、着飾ったりもしない為、お金なら有りに有り余っていたのだが、壊した場所が場所だったのだ。壊した場所から次々に二次災害が起こり、霊華でも直せない程の規模と化した。
その為、思っていたよりも修理費と配線の点検等でお金が飛んだのである。霊華がお金を溜め込んでいなければ、全員1日1食もやし生活となっていただろう。
レボム
レボム
ゴメンナサイ……。
キラ
キラ
またチョコケーキ作ってげるから許して?
デート
デート
………………………また株でもやろうかな
(なまえ)
あなた
まっ、まぁ取りあえず,はめ込みに行きましょうか……。
レイカ
レイカ
そうだね。誰かさん達の後始末は後でいいか。
あからさまに喧嘩組の視線が泳いだ。
デートとあなたは心のなかで手を合わせ、霊華を追った。それを見た喧嘩組も、ハッとしてあとを追いかけた……。




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次回予告
 
鏡池についた一行。しかし、だんだんあなたの様子がおかしくなってきて……?

次回、時を操り未来を予知する少女と、可能性と死を操る神。

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