酒を飲んで気を紛らわそうと思った。
ミツと喧嘩(?)してからモヤモヤして中々寝付けない。
ドアがノックされる音すら無視してしまう。
そんな中、部屋に入ってきたのはあなただった。
久しぶりに触れたあなたは前よりも冷たくて、細くなっていた。
優しく抱きしめ本当にいるのかと確かめてしまった。
瞳には光が宿っていない。
ただあの人を越す事しか考えてない。
俺の事をちゃんと見てくれてないのか?
俺に従い、あなたは口を開ける。
あなたの頭を掴み俺の方へ引き寄せる。
びっくりしたのか、あなたが口を閉じる。
触れ合うまで1cm、目を合わせようとするけど緊張しているのか目をそらされる。
仕方なさそうに口を開けるあなた。
さらに距離が近づく、噛み付くようにキスをする。
口を開けたのは舌を入れるため。
苦しいのか、俺の服を引っ張ってくるけどそれも可愛く思える。
顔は真っ赤、目はとろんとしていて凄いそそる。
理性がはち切れそうなほど俺は興奮してる。
.
部屋から出てみると玄関で物音。
玄関の方へ向かうとあなたがいた。
靴を履いて寮を出るところだったみたい。
そう言うとドアを開け出ていってしまった。
怒っているのか分からないけど顔は真っ赤だったなぁ……
大和さんに後で聞いてみよう。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。