あなたside
その後私達は2人で
話したり、屋台で遊んだりして
時間を過ごした。
こんな楽しい時間はあっという間だった。
もう少しで大毅達と待ち合わせの時間。
私と神ちゃんは手を繋いだまま
人が多い中をかけ分けて進んで行った。
そうすると人とぶつかる事もあり…
ドンッ
「いえいえ!こちらこそすいません!」
ぶつかったせいで
神ちゃんと繋いでいた手は
離れてしまっていた。
こんな大勢の人が居るから
当然私の声は届かなかった。
どうしよう…
はぐれちゃった…。
大毅達との待ち合わせの時間に間に合わない…。
とりあえず大毅に連絡せんとっ!!
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重岡side
待ち合わせの時間にもう少しでなるねんけど
あなたと神ちゃんの姿は無い。
それより、来る気配もない。
俺らは心配していた。
そんな事をしていると1件のメッセージが来た。
「ごめん!!💦
なんか人が沢山居るから
神ちゃんとはぐれちゃったの。
だから多分花火の時間に間に合わん!
神ちゃんにも連絡してて
私1人で向かうから
みんなで先に花火見とって!」
とあなたから来た。
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あなたside
大毅達に連絡したから一安心…。
とりあえず1人で向かうか…
「ねえねえそこの綺麗なお姉さん!!」
と声がして私は違う人に
声掛けてるんだと思い無視した。
「え、ちょっと無視せんといてや~!」
「そうやで!!お姉ちゃんめちゃめちゃ綺麗!!」
「なぁなぁ!俺らとこれから遊びに行かへん?」
「え~!!なんでや~!」
「ええやんええやん!約束なんかほっといて!」
「俺らと遊んだ方が楽しいで!」
「ん~!!なら電話番号だけでも!ねっ!?」
「なんやねん連れへん子やな~」
「ほらさっさと行こや~!」
と言われ私の手を掴まれた。
嫌だ…。連れていかれる…。
私は勇気を出して「やめてください」って
言おうとした。
すると…
え、神ちゃん…
「え~?兄ちゃんこの子のなんなん?」
((ドキッ))
胸の鼓動が早くなるのが分かった…。
「え~なんやねん…彼氏持ちかいな。」
「それじゃ諦めるか~」
と男達は去っていった…
やばい…
絶対今顔が赤い…。
すると神ちゃんが私の事を抱きしめてきた。
と言い神ちゃんは私にキスをした。
その近くで
大毅が見てるとも知らずに…
19時になったのだろう。
その瞬間花火の音が鳴った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。