重岡side
今日は体育祭の予行練習。
俺実はあなたとハチマキ交換したい思ってんねん。
それやったら自分が出る種目頑張れそうな気して笑
でも…
男子生徒A 「しげおかー! これってどこ?」
と…まぁ実行委員だからめっちゃ忙しい。
あなたと話す隙なんて一切ない。
あなたの方をチラチラ見てたら
普通に女子と楽しそうに話してて
安心。
.
.
.
と声を掛けてきたのはあなただけ。
わかなはまだ違う仕事が残っていて
神ちゃんは男子と喋ってる。
これはチャンスだと思い俺は、、
とあなたを連れて木陰に来た。
とダメ元で頼んでみたら
ニコッとして笑顔を向けて言ってきた。
と言ってあなたは俺にハチマキを渡してきた。
俺はまたあなたにお願いを頼んだ。
と言って俺はあなたの身長に合わせるために
少し屈んだ。
だがハチマキを結ぶとなると
あなたの近くに行くから
少し緊張して雑になってしまった。
とハチマキを渡すと
といつものようにふざけ合い
あなたは俺にハチマキを結んでくれた。
俺が結んだのよりも綺麗で、
しっかりきつく縛ってあった。
と言いその場を離れようとすると
あなたが俺の体操服の裾を引っ張った。
と聞くと少し目を逸らしながら
とまさかの言葉に俺は驚きと恥ずかしさが
隠せなかった。
と俺は無邪気に喜んだ。
ホンマにありがとう!と一言言って俺はその場から離れた。
あなたside
うわぁぁぁぁぁぁ
何であんなこと言ってしまったんやろ…。
でもやる気が出そうなんはホンマやし…。
もうなんやねん。この複雑な気持ち。
私は大毅と神ちゃんどっち好きなんや、、?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。