重岡side
女子生徒 「あの!重岡くん!」
文化祭から2ヶ月ほど経った11月。
昼休みに女子生徒から手紙で呼び出された。
しかも話したことも無い女の子。
上履きの色から俺と同じ1年なのは分かる。
けど、名前も知らない女の子。
女子生徒 「えっと…重岡くんのことが好きです! 付き合ってください!」
予想外だった。
どうせ神山くんに~とか小瀧くんに~とかやと思ったけど。
女子生徒 「はい…」
俺にはあなたが…
って言っても別に付き合っとらんけど.
でもちゃんと断らなあかん。
女子生徒 「好きな人ってあなたちゃんですか…?」
女子生徒 「まず重岡くんが有名なので…笑」
女子生徒 「いや…あなたちゃんの事お姫様抱っこで運んでたじゃないですか笑 しかもウサギで。」
女子生徒 「だから有名です笑」
女子生徒 「はい!」
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あなたside
わかなとのんちゃんと購買でお昼を買った帰りだった。
と窓を見ると中庭には大毅と見知らぬ女の子が。
のんちゃんがそう言った時胸にチクッとした
痛みが走った。
大毅はOKするのか断るのか…。
どっちなんだろ。
その事で頭がいっぱいだった。
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教室に戻り、神ちゃんとも合流して
机を合わせてご飯を食べていた。
そしたら大毅が帰ってきて、
わかなとのんちゃんはニヤニヤして言う。
大毅のその言葉を聞いて安心してる私がいる。
と大毅がそんな事を言ってきた。
前までだったら へぇ~ って感じだっけど、
何故か少し気にしてしまう自分がおる。
\キーンコーンカーンコーン/
と3人は急いで教室に出てしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。