第13話

地獄の集会
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2020/01/08 07:52
1時間目は集会。

背の順で莉子ちゃんと入れ替わったので隣も変わった。















隣は怜くんだった。











だけど、学代が点呼をして靴を履き替えると私は後ろに行かなくては行けない。


そういう約束だ。






実は冬休み前、先生と約束をしていた。


「冬休み終わったら、後ろに座りなね」



本当は隣が良かったのに。

そう思いながら男子と女子の間を通って後ろへ行く。







後ろの方なんて行きたくない。

怜くんと離れるというのもあるが、横は凛と綾乃ちゃんクラス。





綾乃ちゃんは後ろから2番目、凛は1番後ろって知ってたから。





それに後ろは当たり前だけど、皆背が高い。







女子の方が人数少ないので、私のクラスは後ろは男子2列なっている。




背の高い男子の後ろに ぽつんと一人。







この状態で集会をやるのは不安だった。


前回も1回 座ったことがあったが、最後よくは終わらなかった。








そのときは集会では動けるが気分が悪い程度。


まぁ。帰る時 緊張が緩んだのか泣いてしまった。



そのとき私を見たのも、話してくれたのも怜くんだった。




今回は手を閉じたり開いたり、カイロで温めて やり過ごした。


ちょっと息が上がり気味で周りになってしまったが。




無事、集会を乗り越えた。

まぁ。大袈裟なのかもだけど…。




集会 倒れなければ また元の場所に戻れるかもしれないから。


そしたら席が離れても怜くんと近くに入れる気がするから。

見た目だけ、だけど。








それでも、私は君の近くにいたいんだ。

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