第25話

LINEはやっぱり君だった
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2020/01/12 04:19
学校が終わって、家に帰って支度をして今は車の中。





車の中でも怜くんとLINE。

どこにいても怜くんのことを考えらせられる。









本の話や年下か年上かの話など色々した。

年下か年上かの話はどっちが異性で好きかって話。








私 実は年下派なんだよね〜。って言っても小説の中だけだけどね。

なんて言うか敬語からタメになるところが好きなんだよね…。











ぅ…。酔った…。





1時間くらい車の中で下を向いてたら そりゃ酔うよね。

乗り物にも弱い方だし…物によるけど。
あなた
ちょ、やっぱり
Rei
なにー?
あなた
LINE閉じたくなっとので閉じま
あなた
Rei
えー?
理由言うほう間違えたー…
あなた
あなた
ぬるま
あなた
くるま
打ち間違いが…そろそろ本当むり。

間違えを打つのも きつく感じる。
Rei
和羅和羅😀
怜くんはときどき当て字でLINEを打つ。

今のは笑笑という意味。










冬休み入る前くらいまで学校やLINEで2人で遊んでたっけ。











未だに、そのくせが抜けないのか怜くんは分かりやすいやつだけ
こう打ってくる。



理科の授業始まる時だかに莉子ちゃんに見つかって2人揃って怒られたこともあったなー…。


あなた
ゆれる
あなた
しんじゃう
いつもだったら 笑うなーってLINEするとこだけど、その余裕さえない。






ほんと死にそう。最近 酔うこと多いなって思ったけど。

よく考えてみると そんなこともなかった。










まえ、おばあちゃんの家に行くとき 酔ったのも怜くんとLINEしてたから…。

え、これ怜くんのせいじゃね?w
Rei
( • д • `)エー?
あなた
うん
あなた
といあわけで
あなた
閉じる
LINE見返すまで気づかなかったけど、本当に誤字がいつもより多い。



ここまで理由を言ったら、さすがに閉じてもいいだろう。
Rei
LINEは閉じさせないよー


…え。閉じる気満々だったんだけど。


怜くんの行動はいつも私と違うところに いく。
あなた
えぇー
あなた
とじれるよー
Rei
えぇー
あなた
とじればいちわどん
え。やばい、盛大に間違えた。
Rei
ダメー
こうやって打っても通じる怜くんはすごいと思う。










よく慌てたり、ビックリしたりとかすると私の誤字が増える。

自分でも 分からないこと打ってしまうこともある。













それでも、言ってることが分かる怜くんって…エスパー?











もしかしたら私の誤字に慣れすぎたせいかも。

怜くんとLINEするようになって、変にからかうから誤字が増えるというのもあるけど…。


まぁ、それでも打てる時は誤字を直して打つんだけど。
あなた
とじれびいいんだもん
まさかの直したと思ったら また間違えました。



閉じればいいんだもん とすら打てない…。
あなた
えぇ
諦めてダメと言われた方に返信を打つ。
Rei
いいでしょー?
何その自信満々な返信。





私が怜くんのLINE最優先でしてるって知ってって言ってるでしょ…。

まぁ、LINEのときに言っちゃったんだけどさ。
あなた
ええ
Rei
えぇー
あなた
積極的に言うと
あなた
車キツイのでやめていいですか?
うん、怜くん積極的がいいんだよね…。
というか、忘れてるかもだけど 私酔ってるんですけどー?!
Rei
やだ
あなた
やめます!
やめますってLINE打つ前に返信きちゃったよ…。



てか、なんで〜…。
あなた
ええ
あなた
積極的だよ?
ある意味だけど…。
Rei
やめるなぁー
あなた
えぇ
Rei
和羅和羅😀
あなた
うわだ
あなた
閉じよ
うわぁと打とうとして うわだと打ってるとこから察して欲しい。
本当に限界だと…。









こんなに限界なのに怜くんとLINEを続けてしまう、私も私だけど…。
Rei
酔えー
アザラシのじっと見てるスタンプと一緒に送られてきた。






…や。そっちが本当の狙いだろ…!

うわぁ、うわぁー。










これはすでに確信犯…ってことは閉じても良い…と?
あなた
あ、とじまーす
よし、閉じよう。






そう思ってLINEを閉じて電源を落とす。
Rei
とじないでねー
LINEの音ともに画面に表示される。





条件反射でLINEを開く。

あーぁ、こういうところが ダメなのだろうか。
あなた
なんでー?!
あなた
いいよねー
Rei
だめー
こんなLINEをしばらくしていたら美容室に着いてしまった。

店内に入り、席に案内される。











美容室はまだ新しい方で外も中もすごく綺麗だ。

店内はアンティークな造りとなっている。





4つの椅子の出口から近い方から2つ目の席に座っている。


右を見ると私のつま先から太ももくらいの大きさの時計が立てかけてある。











こういうのを大胆に置けるところからしてセンスがあると思う。







店内を見ているとLINEの音が聞こえる。






あ…。消すの忘れてた。


タブレットを開いて音を消す。














LINEを見てみると、やっぱり玲くんだった。











今日は怜くんとめちゃくちゃLINEして感じるなぁ。

いつもより、まだ夜じゃないから少ないはずなのに。











そう思ってLINEをみると、自然と口元が緩む。

前を見ると鏡に映る自分の顔。

あーぁ、こんなとこ他の人に見られたら好きなの丸わかりかもしれないな…。

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