第101話

思いを振り切って
25
2020/02/17 11:37
ー月曜日…。




君のシャーペンを見ながら



やっぱり、私が話しかけなければ 来ないじゃん…。


















自分から そういう行動を取ってるくせに

そんなことを思ってしまう。











パラパラと本をめくる。


あーぁ。ケータイ小説 買いすぎた…。












ケータイ小説を初めて買ったのは美月ちゃんの影響。


美月ちゃんの読んでた本の感じが好きで買い始めた。














って言っても、最近は買う目的が変わってしまった。







前まで だいたい『みゅーな**』さんのしか読まなかったのに。

今は色々と読んでる。











玲くんが読んで私にケータイ小説の言葉を言ってくれたり

ケータイ小説みたいな言葉が聞けたりして










だんだん それ目的で買うようになっていた。



本を取られるのは嫌だけど、それで話せるなら…なんて事も思ったりもした。























でも、君と話さないとなると こんなに いらないよね。


買いすぎた…と思っても最近は勝手に手が伸びてしまう。








それで気づいたら袋の中。




この癖は直さなければ…なんて考えていると



上から手が伸びてきた。









そして その手は本を掴むとヒョイッと上に。





本が上から来た手に奪われたのにも気づかず驚いて上を見る私。










あなた
えっ…あ!




上を見ると、そこには…











































玲くんがいた。





マスクをしても分かるニヤニヤ顔。

この顔は嫌い。





だけど、本当は悪だくんだ顔も…。







ううん。





でも、やっぱりダメだなぁ。

もしかしたら、話したいって方が漁ってるのかな。










それで また話す。


でも、この日は私から話しかけには行かなかった。














玲くんが来たら話す。

来なかったら何もしない。











更に言うと私は玲くんにシャーペンを返した。

話す口実が無くなる。








その思いを振り切って。

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