第33話

ほのぼの とした給食
46
2020/01/13 05:21
こむぎ
『32話 テストの日』で給食の事を書き忘れたので付け足そうと思います。


読むか読まないかは自由です! あんまり恋愛 関わらないので…💦

ほのぼのした給食編です!⬇


4時間目が終わり、出席番号順のテストの席から自分の席に戻る。




あー…。疲れた〜。






そんなことを考えていると私とは反対に笑顔な舞花ちゃんが来た。





テストを4時間もしたのに、この笑顔…。

頭が良い人はどこまでも すごいと思う。

如月 舞花
これ、あなたちゃんの?


そう言ってシャーペンを取る。




木のようなデザインにシルバーが着いているシャーペン。

女子で持ってる人は少なそうなやつ。




あなた
うん、そうだよ〜


もともと怜くんのだったんだけど。私のピンクのスマッシュと交換したんだよね。





如月 舞花
怜くんのじゃなくてー?



まぁ。うん、こう来ると思ったよ。



あなた
交換したのー


へぇーっと舞花ちゃんが言うと、私の方をニヤリと見た。



うん、この感じ知ってるぞ…。舞花ちゃんが からかう前の顔だ。

如月 舞花
じゃー、これ怜くんに聞いてこよーっとw

予感的中。



ひょいっとシャーペンを持ってかれた。

でも。今は交換したんだし、違うと答える…はず。





あー。でも怜くんだったら貰っちゃいそう…。







まぁ。貰わないと信じてみよう。

あなた
今は違うもん〜


舞花ちゃんは怜くんの方行くのかなって思ったけど。


まず、自分の班の子と話すみたい。












そういえば、怜くんどこだろう。










そう思って教室を見渡すと教室のドアに近い方のロッカーの前にいた。

テストが終わったからロッカーにものを閉まってるみたい。






あなた
怜くんっ
青木 怜
んー?


そう言って話しかける。


それでさっき舞花ちゃんにシャーペンを持ってかれた事を言ってみる。

あなた
見てくださいっ
青木 怜
なにをー?
あなた
舞花ちゃんの左手を…
あなた
シャーペン持ってかれましたー、、
青木 怜
あーw
青木 怜
本当だ〜

うわぁ。笑われたー…。
あなた
うわぁ
あなた
反応うす…。
青木 怜
だって、もう僕のじゃないもーん


う、うわぁ。薄情なやつめ…!



そんなことを思いながら、一緒に怜くんの窓側まで行く。

怜くんの席に着いたときに舞花ちゃんが来た。

如月 舞花
ねぇー、これって怜くんのー?w


うわぁ、笑ってるよ!

舞花ちゃん、絶対分かってやってるよー。











怜くんは…というと。舞花ちゃんの差し出したシャーペンを受け取る。











ってぇええ。何ちゃっかり受け取っちゃってんの?!

青木 怜
w



1回、私の方を見てから笑って言う怜くん。


青木 怜
そう〜ー


うわぁ。受け取ったよ!

さっき僕のじゃないって言ったのは どこの誰だよっ。



そんなことを考えてると怜くんはシャーペンを学ランの胸ポケに入れて移動する。








ええぇ。待って、それは困る。

シャーペンそれしか持ってないんだけど。ほか全部鉛筆だよ?!










そうなのだ、鉛筆は20本近く持ってきたが、シャーペンは実はそれ1本。












そして その事は怜くんも知っている。なんでかって?だってね。







あなた
えー。怜くんそれ取られたら本当、困るー!
青木 怜
鉛筆しか持ってないもんね〜w
青木 怜
たくさん鉛筆あるんだからー
青木 怜
それでやれば〜?w






私から逃げながらも言ってくる。

用もないのに教室でぐるぐると追いかけっこみたいに回っている。




で、怜くんの机に戻ってきた。


止まって こっちを笑って振り向く怜くんに少しときめいてしまう。


青木 怜
着いてきちゃってさ
青木 怜
ストーカーですかー?w



…うん。訂正、全然ときめいてない!


あなた
んな…シャーペン!
あなた
怜くんが返してくれないからじゃん!!



結局。シャーペンは返して貰えず、舞花ちゃんに いちゃもんをつけに行く。


あなた
舞花ちゃん返して貰えないよー!


そう、舞花ちゃんに言うとスタスタと怜くんの方に行く。



無言で歩く舞花ちゃんを見て、怒らせたか少し心配になる。

舞花ちゃんの心の広さを信じよう…と謎に祈りたくなる。






如月 舞花
怜くん、シャーペン貸して?



…と。手を出す舞花ちゃん。




いやいや、私があんなに追っかけて無理だったんだから無理だって。




青木 怜
はい



えぇー、渡しちゃったよ?!怜くんっ。




私のさっきの時間は何だったんだ…。












舞花ちゃんは怜くんからシャーペンを受け取ると私に渡してくれた。




青木 怜
あ…!
あなた
あw


怜くんのしまったという声と私の声が重なる。












なんとも ほのぼのした給食となった。

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