実は あのあと、玲くんに からかいにからかわれ。
怖い話を散々されて、今は私の家を実況されてしまっている。
わざと細く小さい声を出してくるとこが本当にやだ。
なんか声質からして、全て怖く感じる。
ひぃぃい!
ってか、キッチンに鏡置くほど、私の家オシャレじゃないからね?!
でも、念の為…と思って辺りを見回す。
ほらね、鏡なんて…
もう、玲くんの笑い声なんて気にならないくらい やばい。
ほんっと、語彙力低下中だよ?!
え、なんで置き鏡なんてあるの、立ってるの??
…あ。お父さんのだ。
それに今思うと骸骨もお父さんのお土産だ、、。
全てお父さんのせいかよ!
そしてメキシコ土産で骸骨5つも買ってくんなよッ
キッチンだから乾かした牛乳パックを立てかけてあって不思議ではないのだが…
今、たおれてくんなよぉぉお?!
…とまぁ、パニック状態。
こうなったのは玲くんが変な事を言ったせい。
でも…
いつも助けてくれたのも、
私のそばにいてくれたのも
君だった
君は私に嫌なことを言うけれど
君はいつも…
私の欲しい言葉をくれた。
君に困らされることなんて嫌なほどあったけど
君への好きという気持ちは消えてしまったけど
それでも私は君と会えてよかった。
今ならそう思える。
たとえ叶わぬ恋だとしても
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。