あれから何回か話が変わりながらもLINEを続けている。
…で。今は からかわれ中。
積極的が怜くん好きだから 積極的になるように頑張っていたのだが。
積極的になり過ぎた気が最近するので おやすみ しようと思ってたのだが…。
どうやら私に選択肢はないらしい。
さっきも大好きっていつまで 切っちゃダメとか怜くんって、ホント意味わからない。
それを言って怜くんは得するの?
好きな人に言われるなら分かるけど、怜くんにとって私は そういうのでもないんでしょ?
言え とか言われて ときめいたとか私ってMなのかなぁ。
それは…ちょっとやだな。Sが良いな…。
…なんてことを考えていたら、不意をつかれた。
伸ばし棒4本ついてるところまで嬉しく思える。
私って最近 本当におかしい。
あー、もぅ。怜くんって ほんと ずるいや…。
私が好きな事知っててやるとか確信犯だよ…。
慌てて私が返信を打つ。
うわぁ…本当に罪深いなぁ。
こういうのは心に留めておくことだと思うが、怜くんなら言った方がいい気がする。
人の気も知ってるのか…?うーん。どういうのが正解だったかな。
なんて 考えていると からかわれ続けてしまった。
君の思考はほんと…読めない。
怜くんには思考読まないでーってよく言われるけど。
文の繋がりというか、文末で判断したのを言っただけで本当は全然読めてない。
…ほんと、君は酷いよ。
そんなこと言われたら…
もう 何も言い返せないじゃん。
好きになった方が負けって言うけど、本当に叶わないもんだね。
悔しいけど、君が。
怜くんが好きだよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。