ねぇ、これって夢かな?
君が…こんなこと言ってくれるなんて。
今までも冗談で言われてたけど。
今回はタイミングというか雰囲気が違う。
ねぇ、これって本当?
冗談だったら怖いから。
わざとそうやって返信する。
食いつきたい気持ちを抑え、平然そうに。
でも、本当はすごく 気にしてる。
ねぇ、どういうこと?
私の頭は もう キャパオーバー状態。
うん…うわぁしか言えないくらい なんだもん。
本当のこと言ってもいいのかな。
しょうない。少し積極的…というか。
聞いてみよ。
でも、やっぱり。
直接的な言い方は出来なくて、遠回しに言ってしまう。
Googleで調べたら遠回しに言うのは あまり良くないらしいけど。
…え。思ってるの?
一応って どのくらい?
私の中から どんどん欲が出てくる。
気になって、つい聞いてしまう。
ねぇ、君はどれくらい思ってくれてるの?
ねぇ、それだけじゃ分からないよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。