第3話

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2018/03/29 16:11
あなたside

カチャ カチャ

何の音?

?「全くリーダーも人使い荒いよね」

誰かの声、薬品の匂い

あなた「……」

白い天井、視界のすみに白衣を着た人影

ガバッ ビッ

あなた「!?」

起き上がった瞬間、目の前にメスが突きつけられていた

?「困るんだよね。怪我人に勝手なことされちゃ」

あなた「…っ……!」

?「ああ。身につけてた物は手当ての時に全部とらせてもらったよ」

身体を見るとあちこちに手当てが施されていた

あなた「…っ……いた…」

?「ほらほら。寝てなさいって。自覚ないの?打撲、擦り傷、捻挫、出血…あばらも何本がいってるってのに」

あたしを横にすると男もそばに腰掛けた

どうやら敵意はないようだ

あなた「貴方は?」

?「俺は二宮和也。聞いたことない?」

あなた「いえ」

二「そっかぁ。俺の知名度もまだまだだな」

何だかふざけた人だな

二「なんて、それもそっか。一般人だったらあんなに暗器もち歩くわけないもん。…君はそっち側の人間でしょ?」

ここで嘘をついても意味はない

あなた「コクリ」

二「フッ 安心して俺も半分はそっち側の人間だから」

あなた「どういう…」

カチャッ

その時、扉が開いて

?「あ、起きたんだ」

別の人が入ってきた

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