ミナの身体を綺麗にしてから
バタッと隣に倒れる
ぎゅっと抱きつけば
まだ胸を大きく揺らして息をしてる
今までで一番ってことでしょ?
それ以上の言葉ってないよな
自信ついちゃうなー
ってもうミナしか抱かないんだけど
仕方ないから諦めて
まだ疲れ切ってるミナを抱きかかえて起こした
俺の腕にしがみついてきたから
ニヤけるのをバレないように唇を噛み締めて
寝室を出た
すぐ聞こえてきたのは
ミシミシベッドが軋む音と
恐らく...
茶化すみたいに言ってはみたけど
ミナはムスッとして
俺の耳をぎゅーっと手の平で押さえてきた
親友を思う気持ちなのか
それとも...
パウダールームに着けば
そっと離された手
俺が聞いたことに
別に、とか
なにもない、とか言うときは
決まってなにかあるときだから
そういうときはちゃんと答えるまで聞いてやる
3回目には必ず喋りだすから...
独り言みたいに呟いてから
気にしてない素振りを見せながら
バスルームに入ってしまった
嫉妬?と思えるようなことを
初めてミナが口にしたことが
飛び跳ねそうになるくらい嬉しい
一度だけ跳ねてから
ミナの後を追って
シャワーを浴びるミナを後ろから抱きしめた
冷静になってしまったのか
甘々モードは終わってしまったみたい
追いかけるのが遅かったかも...
俺にしては低い声を出して
あまーく囁いてみた
なんなら2回目にもつれこまそうと思ったのに
って身体に回した手は
ぺいっと振り払われた
しかも
なんてニマニマ笑い出す始末
会わなかった期間なんてなかったみたいに
すっかりいつも通りの俺たち
これがやっぱり心地いいんだよなって
はやく新しい生活が始まらないかな〜なんて
後ろからミナを抱きしめて浸った
ありがとうございました♡
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。