第33話

ジャック・ミラー
117
2021/06/19 10:33
ザァァァァー...

雨が降り続けている
ホア
ホア
兄さん!!
ジャック・コイル
ジャック・コイル
・・・
黙り続けていた

逃げていた
ホア
ホア
兄さん!!!!
ジャック・コイル
ジャック・コイル
すまない...
頬から雨が滴った
ジャック・コイル
ジャック・コイル
俺に関わるな...
ホア
ホア
そんな...兄さん...
地球外生命体 ボス
地球外生命体 ボス
さぁ、早く引き金を引くんだ
ジャック・コイル
ジャック・コイル
ハァ...ハァ...ハァ...
心臓が爆発しそうだ...
手の震えが全身に周り拳銃を持っているだけで精一杯の力しかない...
ジャック・コイル
ジャック・コイル
ウッ!!
「パァン...」
乾いた音が響いた
ホア
ホア
い...嫌ぁぁぁぁ!!!!
ホアの叫び声もだんだんと小さくなった。
まるで鼓膜が彼女の声を受け付けないかのように...
________________________________________...
ジャック・コイル
ジャック・コイル
うぁぁぁぁぁ!!
目覚めるとベットにいた
ジャック・コイル
ジャック・コイル
夢...か...
ジャック・コイル
ジャック・コイル
ホア....
「コンコン」
ジャック・コイル
ジャック・コイル
いいぞ、入れ
・・・
・・・
ボス!大丈夫ですか!?
叫び声が聞こえたので...
ジャック・コイル
ジャック・コイル
あぁ、大丈夫だ...
ちょっと悪い夢を見てしまってな...
・・・
・・・
悪い夢...ですか
・・・
・・・
何か昔の事でも思い出したんですか?
ジャック・コイル
ジャック・コイル
なんでもない。
それにお前に話す必要もない。
・・・
・・・
ボス...
私はボスのことが心配で...
・・・
・・・
アイツらを連れてきてから毎晩叫んでますよね?
ジャック・コイル
ジャック・コイル
(確かに悪い夢をよく見るようになったな...)
ジャック・コイル
ジャック・コイル
それがどうした?
・・・
・・・
もしかして...ボス
・・・
・・・
アイツらの中に知り合いでも居るんですか?
ジャック・コイル
ジャック・コイル
ッ...!
・・・
・・・
その反応は図星...ですね。
・・・
・・・
特にあの女...
・・・
・・・
もしかしてボスの家族だったりし...
ジャック・コイル
ジャック・コイル
あの女が家族だと?
もしそうだとしたらなんだ?
鋭い眼で見つめる
まるで返答次第では「殺すぞ」と言ってるかのように
・・・
・・・
あの女がボスの家族だとはまだ決まったわけでは...
「パァン...」

「ドサッ...」
ジャック・コイル
ジャック・コイル
うるさい手下だ...
ジャック・コイル
ジャック・コイル
(あの時から人を殺すことに躊躇いをしなくなった...)
ジャック・コイル
ジャック・コイル
クソ...
________________________________________...
ホア
ホア
ジャック・コイル...
奴は何を考えてるんだ?
「ゴン...ゴン...」
ふと鈍い音が聴こえたような気がした
ホア
ホア
音はここから聴こえるのか...?
コンクリートのブロックの1つがはみ出ている

ブロックを引っ張って取り出してみた

「ボコ... ガコン...」
ホア
ホア
誰か居るんですか...?
小さな声で言った。
他の部屋に聞こえないように、部屋の外に漏れないように。

誰が居るかも分からないのに何故か声が出た。
・・・
・・・
その声はもしかして...
ホア
ホア
あっ、その声は

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