第15話

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2021/08/12 12:00



あなたside



カーテンから差す光で目が覚める。


お布団が
いつもと違う香りがするのに気付いて思い出した。
そうだ、私家出したんだった。


昨日は
もう家が嫌になって、
街で声かけられて、
健人くんのお家にお邪魔して、
お風呂借りて、
そのまま寝ちゃって、…

あれ、いつの間にベッドにいたっけ、
てか健人くんは??


もう起きたのかな、


椿野 (なまえ)
椿野 あなた
健人くん、、?



リビングのドアを開けても誰もいない、、

どうしよ、
どっか行っちゃった、、?


考えれば考えるだけ不安に囚われ、
落ち着かなくなってくる。



一旦、座って考えることにして、
ソファに近付くと綺麗に畳んである掛け布団。


そして、ローテーブルには
私のスマホとなんか白い紙、、メモ…?



おはよう
朝から仕事あったの思い出してさ、、笑
急にいなくて心配してたらごめんね
家にあるものなんでも使っていいからね!
ご飯もちゃんと食べてね!
健人

あ、電話鳴ってたよ!
あとこれ俺の電話番号、
登録したら連絡して、出れないかもだけど、、笑


椿野 (なまえ)
椿野 あなた
良かった、、



健人くんはいなくなってないってわかって、
ほっとしている自分がいる。

そんなに頼りにしてるんだなって、自分でも思う。


椿野 (なまえ)
椿野 あなた
連絡先って、これでいいのかな…?



書いてくれていた番号を登録して、
電話をかけてみた。


椿野 (なまえ)
椿野 あなた
出ない、、



そりゃお仕事してるだろうし。。
すぐ出れないなんて当たり前だよね、



なんて思いながら何しようかと考える。
スマホに目を落とすと嫌でも目に入る家からの通知。


昨日もいっぱい来てたな。。


みんな心配してるんだろうな、、



椿野 (なまえ)
椿野 あなた
これからどうしよ…

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