第31話

ʚ 7 - 1 ɞ
145
2022/09/16 12:34



あなたside



あれから早1ヶ月。


気付いたら
健人くんのことばかり考えていた日々も過ぎ、

私は与えられた場所でそれなりに生活している。


藤堂 (執事)
あなた様、本日は旦那様の
レセプションパーティーでございます。
椿野 (なまえ)
椿野 あなた
レセプション、、
藤堂 (執事)
いい加減、
覚えて下さいと言ったはずです。



ここ1ヶ月、
マナーや言葉遣い、仕草などを徹底的に仕込まれた。


そんなお父さんに辟易している私は、
最初から頑張るつもりなんてさらさら無い。



けど最近は少し、諦めかけている。


椿野 (なまえ)
椿野 あなた
私は、?
藤堂 (執事)
旦那様の新事業を発表する、
ビジネス関係者様が
大勢ご参加のパーティーです。
あなた様も出席するようにと。
椿野 (なまえ)
椿野 あなた
そう、



今まで、親の仕事のパーティーに出ることなんて
片手で数えられるほどしかなかった。


それがここに来て出席しろ、と。



絶対なんかある。


藤堂 (執事)
午前中は
お得意様の顔と名前を覚えましょう。
あなた様にご挨拶に来られる方が、
きっと沢山いらっしゃいます。
椿野 (なまえ)
椿野 あなた
参加人数。
藤堂 (執事)
300人ほどの予定です。
椿野 (なまえ)
椿野 あなた
無理よ、
藤堂 (執事)
午後はスタイリストを呼んでおります。
パーティーは18:00からです。



行くしかないみたい、


椿野 (なまえ)
椿野 あなた
わかったわ、



でもこんなところで、
あの人と初めて会うかたちになるなんて、
思いもしなかった。


プリ小説オーディオドラマ