第33話

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2019/01/04 11:32
▲あなたサイド▲

今日の朝。

いきなりここに連れてこられた。

ライブ会場みたい。

そして、ライブが始まった。

なんでだろう。

私の近くを男の人たちが通っていくたびに

その男の人たちは悲しそうな顔をする。

私、なにかした?

時間はあっというまに過ぎて終盤にさしかか

る。

NJ「BTSには本当はもう1人メンバーがいま

す。そのメンバーに送る歌です。

2!3!それでも良い日がもっと多いことを」


最初は笑顔で歌っていた男の人たち。

けれど、途中から泣いちゃって歌えなくなっ

た。

なんでだろう。




この歌を知ってる。




歌える。





なんでだろう。





私が泣いてるのは。





ついに男の人たちはみんな膝をついて

くずれ落ちた。




JG「あなた!!」




その瞬間。

ビビッと頭をなにかが駆けめぐった。








大切なものを思い出した。







私はかぶっていた帽子をとって、

関係者席からステージへ出ていったんだ。

会場がざわめいた。

オッパたちは信じられないものを見ているよう

な顔で私を見る。

私はオッパたちに向かって

マイクなしで歌う。

あなた「こんな私を信じてくれて

この涙と傷たちを受け止めてくれて

(So thanks)

私の光になってくれて

花様年華の花になってくれて

大丈夫だよ ほらいち、に、さん数えて

忘れよう

悲しい記憶は全部消して

私の手をとって笑ってよ」


精一杯歌った。

もうすべて思い出した。

自分のことも

オッパたちのことも。

BTS「あなた!!」

オッパたちと泣きながら抱きしめあった。

あなた「そんなに泣いたら明日、

目が腫れますよ…ブサイクになりますよ…」

JM「やっぱりあなただ!思い出したんだ!」

あなた「ARMY!ありがとうございまし

た!私、これからもBTSでいたいです!

ARMYとずっといたいです!

これまで以上にもっともっと頑張るから

応援してくれますか!?」

そして、そのライブは幕を閉じた。




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