土曜日

俺は勉強の為にアホ面達と図書館に来ていた。

そしたら居たんだよ…

あの女が＿＿＿。

あいつも勉強しているようだった。

横顔綺麗…       じゃなくてよ…

「なんでいんだよ…ｯ/////」

切島「あの子居んじゃん笑」

上鳴「爆豪、顔真っ赤笑」

「…るせぇｯ」

勉強しに図書館に来てるつーのに
ドキドキしてどうすんだよ。

勉強始めても……

「(可愛い…じゃなくて集中しろ！！)」

視線がどうしてもあいつの方に行く。

やがて難しい問題に躓いた。

「おい。参考書取ってくるわ。」

切島「了解。」

参考書コーナーに向かった。

だが中々…

「(ねぇ！！)」

目当ての物が見つからない。

随分探したあと見つけた。

手を伸ばして参考書を取ろうとした時、
誰かの手が触れた。

あの女だ…

『すみません!!』

「あ、悪ぃｯ////」

チャンスだ!!名前を聞きだぜ！！！

何処かに行こうとした女を腕を掴んで止めた。

「えとｯ…雄英にいる、よなｯ…？」

『?!はいｯ…。』

「名前ｯ…は？」

『普通科ｯ…の空野あなたｯ…ですｯ…。』

普通科の空野あなた…あなた…

よっしゃ！！名前聞き出せたァァァ！

って今は喜んでる場合じゃねぇよ！

でどうすればいい？！おい！誰か助けろ！

焦った時に俺の口から出た言葉が自分でも
衝撃的だった。

「あなた、てめぇ可愛いな…ｯ」

つい、焦って心の声を出しちまった。

『へｯ?!』

まぁびっくりしてるな…

でも、あなたも顔赤い…

スキンシップ出来たんじゃね？

そろそろ離れなければと思い…

「また学校ｯ…でなｯ…じゃあなｯ！｣

『あ、はいｯ！ﾆｺ』

待て待て待て！その笑顔やべぇって！

とりあえず、名前を聞き出せたから良しとしよう。

席に戻ったら、あいつらに心配された。

切島「お前、顔真っ赤！？」

上鳴「なんかあったんか？」

「あの女の名前、聞き出せたｯ。」

切島「マジか！」

上鳴「で、なんて言うの？ﾆﾔ」

「普通科の空野あなたｯ…」

可愛い名前だな…

俺はすぐにゆるゆるモードになって勉強
どころじゃなくなった。

上鳴「空野？！」

上鳴「…おい。爆豪。」

アホ面が深刻そうに俺を見た。

上鳴「頑張れよ。」

は？

なんで突然そんな事を言ったのか分からない。

さっき、名前を聞いてびっくりしてたし…

「あ？どういう事だ？」

上鳴「空野あなたと言えば普通科1年のＮｏ．1美女だよ。だから狙う男が…なぁ？」

なんでお前がそんな情報知ってんだよﾋﾟｷﾋﾟｷ

しかも狙ってる虫共が居るってな？あ”？

切島「確かに可愛いしな！分かるわ。」

俺は2人を交互に見つめて堂々と宣言した。

これを口にするのは2回目だ。

「絶てぇ俺のもんにしてやるから見てろ＿＿＿。」