いつも通り、食堂
あなたを眺めたあと、スマホを眺めながら
飯を食う。
何とか接触しようとあなたの
SNSのアカウントを探す為だ。
女子高生だから1つや2つはやってるだろう。
Instagramを開く。
【爆豪勝己┆雄英高校┆1-A┆ヒーロー科】
気になった奴しかフォローしない
フォロワー1万 フォロー中1
俺のアカウント。
自分の投稿を見返すのはいいが、
あなたのやつを探さねぇと。
数分探したら
あなたのアカウントを見つけた。
案外、あっさり見つかったので良かった。
【空野あなた┆雄英高校┆普通科┆JK】
フォロワー1127 フォロー中29
結構フォロワー居んなぁ。
あなたの投稿を見る。
「(やっべぇッ…天使かよッ…)」
切島「おい。ゆるゆるだぞニヤ」
上鳴「何、見てんだよ?ニヤ」
上鳴「空野さんのアカウントじゃん!」
切島「待って。可愛いッ!」
隣の2人もあなたの投稿を見てニコニコしている。
きめぇな。←おい
あ、フォローボタン押すの忘れてた。
画面に指を近づけるのだか…
「〜〜ッ!」
緊張して押せねぇ。
隣の2人が応援をしてくれてるのかは
分かんねぇが口にした。
切島「おい。他の男に取られてもいいんか?」
上鳴「なんなら、俺が空野さんに、告h…」
「ざけんな!取られてたまるか!」
深呼吸してフォローボタンに指を近づけて…
押した。
”フォローする”のボタンが”メッセージ”となった。
「しッ!」
勢いよく、立ってガッツポーズをする。
切島「ついでにいいねも押せよッ!」
もう一度深呼吸して、俺がお気に入りの
あなたの写真にいいねを押す。
赤色のハートマークになった。
上鳴「DM送れば?一緒に帰れないか誘ってみたら?」
確かに一緒に帰ればゆっくり話す事もできる。
すぐにあなたのところを開いて、
メッセージを打って送った。
そしてもう1文、勇気をだして送った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!