第18話

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2018/08/14 06:28
茶々
なんでそれを言わなかったの?
別に怒っている訳ではありませんでした。ただ不思議だったのです。幽霊などの怪談話全般だめな花乃が何故こんなにも落ち着いていたのかを。
花乃 カノ(仮)
だって…悪い霊ではなさそうじゃん?最初こそ怖かったし気持ち悪かったけど、ボディーソープが切れてるのを教えてくれる霊なら大丈夫かなって。
茶々
そうなんだ。他には?何かなかった?
花乃 カノ(仮)
他は何も。あのボディーソープの件以来何もなかったよ。お姉ちゃんも何かあるみたいな感じだったよね?
茶々
……何度かね。廊下に誰もいないのに廊下が軋む音がしたっていうのが最初かな。
少し迷いましたが、私は花乃に私が体験したことを全て打ち明けました。お風呂のドアの件を除いて。
花乃 カノ(仮)
へー、それは普通に怖いかも。特に翔の件はね。それにしては翔、普通じゃない?
茶々
そうなんだよねー。何もないみたいな感じで。
花乃が気づいていたのに翔が気づいていないということがあるのかというのがその時の1番の疑問でした。

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