※付き合っていません。
※前回の続きです。
山本side
こうちゃんと撮影で、遊園地に来ていた。
コーヒーカップにも乗って、ジェットコースターにも乗った。どちらもこうちゃんは叫んでいたけど。
でも、僕はそんなこうちゃんを徹底的に連れ回した。
…………こうすれば、僕が君を1人で独占できると思ったから。
しばらくして、
と、こうちゃんが言った。
こうちゃん体力なさすぎーって笑うと、山本さんの体力が有り余りすぎなんですよって、マジなトーンで話すから思わず笑ってしまった。
座れる所を見つけて、休憩モードに入った時。そう言えばあそこにアイス屋さんあったなぁと思い出して。
どうせならアイス食べようかなぁと思って、こうちゃんに、アイス買ってくるねと伝えてアイスを買いにいった。で、戻ってきたんだけど。
いや、でもなんかニヤニヤしてるから考え事かな。あれ、今のため息??え。何考えてるんだろ。
僕のこと考えててよ。なんて言うわけはなくて。
その言葉の代わり、と言ったらあれだけど君の名前を呼んでみた。
そんなに、そんなに別のこと考えてたのかなぁ。ちょっと悲しい。その気持ちを紛らわすように
って言った。
一通り満喫した後、
と、君が言った。
僕がほとんど連れ回しちゃったからなぁ。と思ったから快く了承した。
「最後」かぁ。あれに乗ったら今日の盛り上がった、わくわくした気持ちは終わり。また、いつも通りに戻っていく。それがなんだか、とても寂しいことに思えた。
観覧車が回る。順番が近づく。日が落ちてくる。人が少なくなってくる。
直ぐに順番は回ってきた。
ゴンドラに乗ると、最初は沈黙が続いた。
耐え切れず、君の名前を呼んでみる。
直ぐに返事が返ってきた。
ごめんなさいと、君が言ったから
僕も貴方と同じ事思ってたから大丈夫って返した。
…………同じでは無いんだけれど。一生交わらないのだろう。
多分、万が一想いを伝えられても断ってしまうだろうな。
貴方には僕みたいな人じゃなくて、
僕、みたいな人じゃなくて。
可愛い「女の子」が良いと思うから。
伝えたらいけない、伝わっちゃいけないことがある。
ゴンドラは休みなく回って、もう少しで頂点。今度はちゃんと、窓の外の景色をみてみる。
悲しいなと思った。
君は、本当に綺麗だと思っただけ?この物思いに耽った顔を君が見たかは分からない。
見たとしたら、君には僕がどう見えたんだろう。
知る由もないけどね。
続き書いてみた。
遅くなってすまないです。途中でお風呂入ってました。ごめんなさい🙇♀️
日、超えそう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。