第25話

観覧車、回れよ回れ〈koym〉
660
2022/05/24 14:58
※付き合っていません。
※前回の続きです。


































山本side


こうちゃんと撮影で、遊園地に来ていた。


山本さん
山本さん
(…………楽しい…!!)


コーヒーカップにも乗って、ジェットコースターにも乗った。どちらもこうちゃんは叫んでいたけど。


でも、僕はそんなこうちゃんを徹底的に連れ回した。


…………こうすれば、僕が君を1人で独占できると思ったから。



しばらくして、


こうちゃん
こうちゃん
疲れました〜……。ちょっと休憩しましょうよ〜。
と、こうちゃんが言った。



こうちゃん体力なさすぎーって笑うと、山本さんの体力が有り余りすぎなんですよって、マジなトーンで話すから思わず笑ってしまった。




座れる所を見つけて、休憩モードに入った時。そう言えばあそこにアイス屋さんあったなぁと思い出して。



どうせならアイス食べようかなぁと思って、こうちゃんに、アイス買ってくるねと伝えてアイスを買いにいった。で、戻ってきたんだけど。


山本さん
山本さん
(ぼーっとしてる……??)


いや、でもなんかニヤニヤしてるから考え事かな。あれ、今のため息??え。何考えてるんだろ。


山本さん
山本さん
(僕と来てるんだからさ………。)


僕のこと考えててよ。なんて言うわけはなくて。
その言葉の代わり、と言ったらあれだけど君の名前を呼んでみた。


こうちゃん
こうちゃん
び、びっくりしたぁ〜………。


そんなに、そんなに別のこと考えてたのかなぁ。ちょっと悲しい。その気持ちを紛らわすように


山本さん
山本さん
えへへへ〜


って言った。

















一通り満喫した後、


こうちゃん
こうちゃん
最後は……………あ!1番近いのあの観覧車ですよ!!最後あれに乗りませんか??


と、君が言った。


僕がほとんど連れ回しちゃったからなぁ。と思ったから快く了承した。


「最後」かぁ。あれに乗ったら今日の盛り上がった、わくわくした気持ちは終わり。また、いつも通りに戻っていく。それがなんだか、とても寂しいことに思えた。


観覧車が回る。順番が近づく。日が落ちてくる。人が少なくなってくる。







直ぐに順番は回ってきた。



ゴンドラに乗ると、最初は沈黙が続いた。


耐え切れず、君の名前を呼んでみる。


直ぐに返事が返ってきた。


ごめんなさいと、君が言ったから


僕も貴方と同じ事思ってたから大丈夫って返した。


…………同じでは無いんだけれど。一生交わらないのだろう。


多分、万が一想いを伝えられても断ってしまうだろうな。



貴方には僕みたいな人じゃなくて、


僕、みたいな人じゃなくて。




可愛い「女の子」が良いと思うから。


山本さん
山本さん
(好き、だからこそ。)


伝えたらいけない、伝わっちゃいけないことがある。


ゴンドラは休みなく回って、もう少しで頂点。今度はちゃんと、窓の外の景色をみてみる。


悲しいなと思った。


君は、本当に綺麗だと思っただけ?この物思いに耽った顔を君が見たかは分からない。


見たとしたら、君には僕がどう見えたんだろう。


知る由もないけどね。
続き書いてみた。


遅くなってすまないです。途中でお風呂入ってました。ごめんなさい🙇‍♀️



日、超えそう。

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