第4話

君の名前は
66
2018/03/25 12:21
キーン…コーン…カーン…コーン…

僕は、放課後になってから家に帰らず、
そのまま海辺へ向かった

なんせ、僕は家出中なのだ
零(レイ)
零(レイ)
今日もきているのかな?
今日は干潮のせいか、砂浜に埋まっていた
零(レイ)
零(レイ)
あった!
ギュギュギュッ…


ポン

僕は、小瓶の蓋を開けた
零(レイ)
零(レイ)
えっと…なになに
瑠璃(ルリ)
瑠璃(ルリ)
「私に名前というものがありません
ずっと孤独で生き続けたのですから、
名前で呼ばれたことなど一度もありません
なんせ、私には、家族も友達もいないのですから仕方ありません

この手紙を書いているとき、
私の目から水が出てきました
何故、出てきたのかわかりません」
零(レイ)
零(レイ)
名前がない上に、
家族も友達もいない…?
零(レイ)
零(レイ)
どうして…?
僕は、初めて流れてきた小瓶のことを思い出していた

もしかして、孤独で寂しかったから
僕のところに小瓶が流れてきたのだろうか?

結局、考えてもわからなかったので、
考えるのをやめた

…なんせ、僕の頭はそこまで良くない
零(レイ)
零(レイ)
でも…名前がないなんて可哀想すぎる
刹那、僕の中で何かが閃いた
零(レイ)
零(レイ)
そうだ…!名前をつけてあげよう!
君の名前は…

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