LuLiLa…LuLiLa…
また、聞こえてきた
波の音に入り交じって
何故だろう…なんか、昔のことを思い出させるような…そんな歌声
いつの間にか、私はその歌声に合わせて歌っていた
私は何のためにうたう?
ただ意味も理解せずにうたう
それすらもわからない
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆
私は歌っていた
あの歌声に合わせて
すると、いつの間にか、小瓶をの蓋を開けていた
私は、手紙を読み始めていた
痛い…痛い…
頭が痛い…
無理に思い出そうとすると、頭が痛む
今まで、頭が痛むのが嫌だったから思い出さないようにしていた
でも、今の私には関係ない!
どんなに痛くても、思い出したいものは思い出したいもの
何だっけ、なんだっけ、ナンダッケ!
あの時、名もなき海の言い伝えを教えてくれたのは…
もしかして…
遠くから聞こえていた歌声は聞こえなくなっていた
そして、私は気を失った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。