第9話

思い出せそうで…思い出せない…
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2018/03/30 04:21
LuLiLa…LuLiLa…


また、聞こえてきた

波の音に入り交じって

何故だろう…なんか、昔のことを思い出させるような…そんな歌声


いつの間にか、私はその歌声に合わせて歌っていた

私は何のためにうたう?

ただ意味も理解せずにうたう

それすらもわからない

※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆
瑠璃(ルリ)
瑠璃(ルリ)
~♪
私は歌っていた
あの歌声に合わせて

すると、いつの間にか、小瓶をの蓋を開けていた

私は、手紙を読み始めていた
零(レイ)
零(レイ)
「怒」は頭に来たときとか、カッとなるときになるよ

憎しみや不満と思ったときになるよ

ときには、八つ当たり、虐待、嫉妬…にまで発展するよ
瑠璃(ルリ)
瑠璃(ルリ)
憎しみ、不満、八つ当たり、虐待、嫉妬、いじめ、暴力…
瑠璃(ルリ)
瑠璃(ルリ)
アッ……………!
瑠璃(ルリ)
瑠璃(ルリ)
何か思い出せそうで思い出せない…!
痛い…痛い…
頭が痛い…

無理に思い出そうとすると、頭が痛む

今まで、頭が痛むのが嫌だったから思い出さないようにしていた

でも、今の私には関係ない!
どんなに痛くても、思い出したいものは思い出したいもの

何だっけ、なんだっけ、ナンダッケ!

あの時、名もなき海の言い伝えを教えてくれたのは…

もしかして…























遠くから聞こえていた歌声は聞こえなくなっていた
























そして、私は気を失った

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