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2021/12/09

第34話

Thirty-three




不安に苛まれながらアクセルを踏み続けること約10分。




見えてきた宿舎に光はなく、より心を掻き乱されるような感覚に陥った。




...いつもならまだ起きてる時間のはず。電気を消して待ってる事なんてある?




解決してないのに寝るなんてことありえないやろうし...




出掛けた?五人で?いや、そんなはずは無い。




この時間は出掛けるにも少し躊躇う時間だし、なにより勝手に出掛けることは出来ないから




...とりあえず、この四人を起こす前に様子を見に行かんと





























.........何?この状況は...何?

















他の四人を起こさないように車を降りて、静かに玄関の扉を開いた時。




どうしたことか、目の前に地面に突き刺さる勢いで頭を下げている人が二人。




あなた
ちょ...何してるん?とりあえず起きや...
サナ
サナ
ほんま、ごめんなさい。サナのくだらないプライドで迷惑かけちゃって...
モモ
モモ
これからは二人のこと受け入れるし、他のメンバーにも迷惑かけないようにするから...
あなた
...その話の続きは後な。私の部屋で三人で話そ
サナ
サナ
えっ...
あなた
そんな一方的に謝られても二人がなんで謝るに至ったのかを知らんし、それなのにはい分かりましたなんて言えへん。
あなた
だから四人を連れて来て、四人とも多分そのまま寝ると思うからその後で。
モモ
モモ
っ...分かった、待ってる




正座したままそこに座る二人を立たせて狭いながらも意外と落ち着ける私の部屋の小さなソファに座らせる。




その後急いで四人を起こしに車へ向かって、寝惚けた四人を引き連れて宿舎へと戻る。




予想通り、四人とも今日は疲れたからメイク落として寝る...と各々の部屋に戻り、その後すぐに物音はしなくなった。




キッチンでいつかと同じようにココアをいれている時、ひとつの扉が静かに開いて、そこからでてきた泣きかけの人間が私の元へとやってきた。




どうしたことか、珍しく私の背中に引っ付いて一言も喋らない。




あなた
えっ...ジヒョや、なんで泣いてるの...?
ジヒョ
ジヒョ
...二人に、酷いこと言っちゃった
あなた
...なんて?
ジヒョ
ジヒョ
6MIXのこと、引き合いに出しちゃって...サナも、辛かったのに...
あなた
...そっか。それはやらかしたね。笑
ジヒョ
ジヒョ
あの二人は...?
あなた
私の部屋。今から三人で話すけど...その時に、そのこと謝ろっか
ジヒョ
ジヒョ
...ごめん、こんなリーダーで...ごめん...結局あなたに頼ってばっかり...
あなた
何言ってんの...まだ始まってすらないでしょ、TWICEは
あなた
大丈夫。ジヒョは上手くやれる気がする
ジヒョ
ジヒョ
ほんと...?
あなた
私には、そんな気がするってだけ。上手くやるかどうかはジヒョ次第だよ




早く行こう、とその涙を拭えば少しだけ気が楽になったのかへらっと笑ってくれて私の気分も少しばかり楽になった。




ジヒョに二つのマグカップを持ってもらって、二人で私の部屋に入るとソファの上で少し暗い表情を浮かべる二人。




私とジヒョがその向かいにあるベッドへ腰掛ければ、合図もなしにポツポツと話し始めたのはモモの方だった。




モモ
モモ
意地...張ってた。なんかヨヌさんが気に入らんくて、あなたがヨヌさん許すって納得したくなくて
サナ
サナ
自分でも首突っ込んでいいことやないってわかってたけど、なんか嫌やってん
あなた
...それで、メンバーがどれだけ怖い思いしたかわかってるん?
モモ
モモ
...ほんまに、申し訳ないって思っとる。ジヒョにも、あの四人にも
あなた
...ナヨンオンニとジョンヨンには謝ったん?
サナ
サナ
ナヨンオンニには...ジョンヨンはジヒョに付きっきりだったから合わせる顔なくて
あなた
じゃあ今から謝っておいで。それで終わり。
サナ
サナ
え...ええの?
モモ
モモ
うちらあんだけしでかしたのに...
あなた
謝ってくれた人に追い討ちかけるようなことせえへんし。まぁ罰が欲しいって言うなら別やけど...?
サナ
サナ
...いや!謝ってくる!
モモ
モモ
ちょ、さーたん!うち先行く!
ジヒョ
ジヒョ
...ほんとお人好しだね、あなたは
あなた
ジヒョ......結局謝れなかったね笑
ジヒョ
ジヒョ
うん...後にする
あなた
謝らなくてもいいんじゃない?気にして無さそうだし
ジヒョ
ジヒョ
ううん、謝る。謝らなかったらずっとモヤモヤしてそうだから
あなた
...じゃあ、今日はもう寝よう。これ以上起きてたら明日からの練習に支障出るし
ジヒョ
ジヒョ
ん...ねぇ、今日ここで寝ちゃダメかな...?
あなた
一緒に?狭いけど大丈夫?
ジヒョ
ジヒョ
うん...なんかこの部屋、居心地いいから
あなた
それならジョンヨンに言っておいで。ついでに二人にも謝ってくればいいよ
ジヒョ
ジヒョ
そうする...先に寝てる?
あなた
いや、ナヨンオンニの様子見てくる。戻ってきてから顔見てないし
あなた
私が戻ってこなかったら先に寝てていいよ
ジヒョ
ジヒョ
分かった、ちゃんと戻ってきてね
あなた
なにそれ...笑




少しだけ重荷が外れたようで、少しふにゃっと笑って私の部屋を出て行ったジヒョ。




しばらくして廊下から小さな悲鳴が聞こえたからきっと仲直りできたっぽい。




ジヒョが部屋に入ったことを確認してから私も行こうと部屋を出て、ナヨンオンニの部屋へ。




扉は閉まっていて、ノックを数回しても反応がない。




時間も時間だし、寝ているのだろうとゆっくり扉を開けば案の定机に崩れ込むように寝落ちしているナヨンオンニ。




毛布も何も被らずに寝てる...風邪引いたらどうすんねん、このオンニは