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2021/11/07

第30話

Twenty-nine




腸が煮え繰り返るほどのイラつきによって私までも冷静さを失っていた時、




後ろから聞こえた小さないたっと言う声で目を覚ます。



あなた
あ、ごめ…大丈夫?
ミナ
ミナ
おん…ごめんな…私のせいで…
あなた
ミナのせいやないって。大丈夫。
ミナ
ミナ
でも…ヨヌさんに謝らないと…
あなた
…明日。ちょっとだけ、遊び行こか
ミナ
ミナ
え…?ライブ後で疲れてるんちゃうの?
あなた
大丈夫、体力には自信あるしな笑





見えてきた私の車の助手席にミナを乗せて、私も運転席に乗り込んで。




初めての友人の車に感動してるのかキョロキョロしてる姿にホッとする。




…明日行くのは、私がいつも疲れた時に行く場所。




少しだけ遠いけど…まぁ明日休みだし。朝早く出れば一日満喫できるだろうし、大丈夫でしょ。























宿舎へ帰り、相変わらず無愛想な二人から向けられる厳しい視線を無視して部屋へ戻る。




私は一人部屋やから安心なんやけど…ミナがあの二人と一緒の部屋なんよな。




荷物を置いてキッチンで夕食の準備をする。ミナとチェヨンに手伝ってもらいながら。




あなた
ミナ、今日は一緒に寝よ。
ミナ
ミナ
…ええの?
あなた
おん、居づらいやろ
サナ
サナ
ええなぁ呑気で。
あなた
...チェヨン、そこの取ってくれる?
チェヨン
チェヨン
あ、はい... ミナオンニ、今日は一緒に寝てもらったらどうですか?
ミナ
ミナ
…うん、そうする。
モモ
モモ
悲劇のヒロイン気取りは楽しい?
あなた
.........悲しい奴らやな。
サナ
サナ
なっ、なんやねんその言い方...
あなた
私の話を聞く気になったら話しかけぇや。それ以外の言葉は聞かへん。
モモ
モモ
っ偉そうやな!
チェヨン
チェヨン
もういい加減にして。
サナ
サナ
...チェヨン?
チェヨン
チェヨン
もう…いい加減にしてくださいよ
モモ
モモ
でも…元はといえばあなたが
チェヨン
チェヨン
悪くないですよね。あなたオンニは。悪くないじゃないですか。
チェヨン
チェヨン
何が悪かったって?あの状況で何したらよかったって?あなたオンニがどうしたら?
あなた
チェヨン…いいから。今日は寝よう。ね?
サナ
サナ
逃げるん?
あなた
はい、チェヨンもミナも寝て。明日休みだからリフレッシュにどこか行こう。
チェヨン
チェヨン
いいんですか…?
あなた
うん、ちょっと朝早いかもだけど。
チェヨン
チェヨン
…わかりました
モモ
モモ
無視するんやめてや。聞く気あったら話すんやろ?
あなた
他のみんなも寝よ。遅いし疲れたでしょ。今日ありがとね。見にきてくれて
サナ
サナ
なぁ!聞くって言ってんやからこっち向きや!
あなた
...偉そうとか聞こえたけど。まさか自分らのこと言ってるんちゃうやろな笑





そう言えばまた騒ぎ始める二人を無視して、他のメンバーを部屋へと行かせる。




ずっと後ろをついてきてうだうだ言ってる二人を無視して最後にミナを私の部屋に入れて。




中に入ったミナに先にベッド入ってていいよ、と声をかけて二人をリビングのソファに座らせる。




キッチンへ向かって三人分のホットミルクを作って。




いまだに強気な目を向けてくる二人の目の前に少し強めに叩きつける。もちろんこぼれない程度に。




たったそれだけのことにびびったのか少し肩をすくめた二人に問いかける。



あなた
誠実に、私の話を受け止めるって約束できるん?
サナ
サナ
誠実に?誠実やないのはあなたの方やろ
あなた
…どういう意味で誠実じゃないって?
モモ
モモ
勝手に決めて勝手に仲直りしましたなんて誰がどう見たって誠実ちゃうやろ。
あなた
...勝手に?笑 そもそもあれは私とヨヌオンニの問題。それを二人で解決しただけやろ
あなた
どこが勝手だと。誠実をなんだと思ってるん?
サナ
サナ
...真面目に、真剣に話すってことに決まってるやろ。
あなた
なら、あの場にいなかった二人が私とヨヌオンニが誠実だったかどうか判断できひんやろ
モモ
モモ
そんなん…だ、だいたいわかるやろ
あなた
…誠実じゃないのはどっちやねん。
あなた
こっちの真剣な話し合いをだいたいで済まされたらたまったもんやないわ。
サナ
サナ
なっ…また逃げるん?
あなた
今のあんたらに話してどうなる?意味のない話し合いはしたくないんや




少しの舌打ちが聞こえたリビングを後にして、私の部屋へと戻る。




先に寝てるかな、と思ってゆっくり扉を開いたのにも関わらず開いた瞬間に目の前に飛び込んでくるのはパジャマに着替えたミナ。




前から思ってたけど…この子結構危ないパジャマ着るんだよなぁ笑




少し心配そうに眉を下げた彼女を安心させるように頭を撫でてあげてからベッドへと寝かせる。




私はまだ少しやることがあるから、と机に向かおうとすると腕を掴まれてベッドに引き込まれて。




思い切り力加減なしに抱きしめてくれるのは嬉しいんやけど…痛いな笑




だけどそんなことは言えなくて。




ミナが落ち着くまで私も抱きしめてあげると胸のあたりから少しずつ聞こえ始める涙声。



ミナ
ミナ
ごめ…なさい…私のせいっで…
あなた
ううん、ミナのせいじゃない。あれは私のせいだから
ミナ
ミナ
でっ、でも...
あなた
でもじゃない。ミナは悪くないから。もう寝よう?
ミナ
ミナ
っうん…





こんなに短い会話でも、精一杯謝ろうとしてくれたことに胸が痛む。




ミナは全く悪くないのに、どこか自分のせいでこんな雰囲気にしてしまったと思っているらしい。




…本当に、あの二人はなんで急にあんなんになったんや




まだオーディションの時はもっとよかったやろ




…私も、もう寝よか。明日はあの二人が起きる前にここを出たいしな




考え事をしている間にいつの間にか私の腕の中で眠っているミナの頭にまた手を置いて。




頭の中で明日の行先について考えているうちに眠りに落ちてしまっていた。