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2022/01/06

第38話

Thirty-seven
あなた
もしもし仕事は嫌です切ります
JY Park
JY Park
ちょっと待って笑 まだ何も言ってないだろ?
あなた
仕事ですよね。絶対仕事の話じゃん。
JY Park
JY Park
まぁ仕事の話だけど。
あなた
ほらもう嫌です切りますね
JY Park
JY Park
こらこら...仕事と言ったってまだ先の話だよ
JY Park
JY Park
今年のMAMAの司会、頼まれたよ
あなた
...だる。てか決まるの早すぎでしょまだ六月ですよ?
JY Park
JY Park
はぁ...素直だなぁ...笑
JY Park
JY Park
あ、ちなみに来年は日本デビューね
あなた
は?
JY Park
JY Park
ほら、この前TWICEとして日本デビューしただろ?それならソロもした方が良くない?
あなた
良くないですね、全くもって宜しくない。馬鹿なんですか?ただでさえソロとグループの両立なんて疲弊し尽くしてるのに
JY Park
JY Park
だからソロの方はカムバの頻度下げただろ?
あなた
一年で二回のカムバは割と普通のアイドルなんですよね。頭バグってんじゃないですか
JY Park
JY Park
はぁ...あなたと話してると自分の立場見失いそうだよ...笑
あなた
どうせこんだけ言っても止める気は無いんですよね、知ってますよもう
JY Park
JY Park
うん、頑張ってね笑
あなた
ほんと...長生きしますねジニョンさんは。私がこんだけ憎んでたら
JY Park
JY Park
怖いこと言わないでよ...笑
JY Park
JY Park
あちなみに
あなた
まだあるんですか?
JY Park
JY Park
...来月と来年、一個ずつちょっとおっきめの仕事あるから、よろしくね?
あなた
はぁ?!ちょ、これ以上何をっ......ちっ、切りやがったあの野郎




多分素人目から見てもかなりハードスケジュールな将来に不安を抱きつつ、通話の切れた携帯をドアポケットに叩き込む。








...頭いかれてるんちゃうあの脳筋餅オタク。どういう考えしたらそんな仕事入れてくるん休みを寄越せ




一週間休み与えたからええやろとか思ってるんやったらあいつまじ許さんでな








そんなことを思いながら、イラつきを押し込めるようにハンドルに手をかけ車を車道に合流させる。




久々の久々に一週間の休みを貰ったのに、その初日にあんな鬼の所業のような報告をされては休まるものも休まらない。




小さくため息をこぼしてしまうと、隣の人が目を覚まして。




着いたぁ〜?なんて呑気なことを言う彼女にほんの少しだけムカッとしてしまった。








...いやいや落ち着け。紗夏は関係ないやろ、全部あの脳筋が悪いねん。紗夏に当たるのはちゃうやろ








あなた
ん...もうちょいで着く。この帽子被っとき
サナ
サナ
ん〜...あ、これ!この前日本行く時被ってたやつやろ!
あなた
おぉ...なんで覚えてるん笑
サナ
サナ
あなたとお揃いやん、ありがたくいただく!
あなた
貸すだけやでな、しっかり返してな?
サナ
サナ
ちぇっ、けちんぼ
あなた
そんなん言うたら貸さんよ?笑
サナ
サナ
冗談やんか〜...
あなた
ほら、もうすぐ着くからしっかり被っとき。窓越しでも見える人には見えるんやから
サナ
サナ
わ、分かっとるし!




遊園地の駐車場へ入ると人の数も多くなってきて、いつまでも帽子もサングラスもマスクもしない紗夏にヒヤヒヤしながら車を停める。




車を降りる準備をしている時でさえもマスクはしないし帽子もしない。してるのはただの伊達メガネだけ。




いつまでも私の帽子で遊んでる隣のハムスターに無理矢理帽子を被せてあげると、拗ねたんだか分からんけど顔をそっぽ向けて、私を置いて入口に歩いていった。








...はぁ。一人で行ったらあかんって前から言われとるやろ...








今までならこんな事でイラつくこともなかったはずなのに、どうしたことか少しだけ本気のイラつきが込み上げてきて。




理由は分かってるつもり。さっきの脳筋からきた連絡のせい。




だからこの怒りを紗夏にぶつける訳にはいかないし、ましてや悟らせる訳にもいかない。








ふぅ...深呼吸、わりと大事なんやな...笑








少し先の所で未だに動き出さない私を待っている様子の紗夏。ちらっとサングラスをずらして私を見る目は早くしろとでも言いたげなジトっとした目。








...今日を乗りきればあとは身体を休められる。とりあえず...楽しむか
































サナ
サナ
な、な、あなた!さ...うちあれ乗りたい!
あなた
ん、行こっか
サナ
サナ
あ、待って。先ポップコーン買い行こっ!
あなた
ポップコーン...あ、あそこにある。行こか
サナ
サナ
...なんか、テンション低ない?
サナ
サナ
紗夏と一緒嫌やった...?
あなた
まさか笑 楽しいよ、歩きっぱなしで疲れただけ
サナ
サナ
ならええけど...ポップコーン、買って来るからちょっと休憩しとき?あそこのベンチとかで
あなた
ええの?紗夏も疲れたんやない?
サナ
サナ
さな...うちは全然楽しいから疲れとかないで笑
あなた
そか...じゃ、お言葉に甘えて笑
サナ
サナ
ん〜、待っててな!








危ないわ......あかんな、いつの間にこんな仕事人間なったんやろ








どこに行っても、なんのアトラクションに乗っても頭の中は一週間後から始まるソロの撮影や来月の大きい仕事のことだらけ。




ソロの撮影に関してはただただ負担を感じてるだけ。疲れが出ないように意識はしても喉や声は素直だから。




来月の仕事に関しては...なんの仕事かすらも知らされていないからか余計に不安が大きい。




今だってそう。せっかく紗夏と遊びに来てるのに、どこかのタイミングでバレて携帯を向けられて逃げ帰ることを想定して動いてる。




できるだけ道の橋を歩いて、目立たないように動いて。




それなのに紗夏と来たらアホみたいにでかい声で話すし転ぶよって言ってんのに走り回ってるし。




手に負えない幼稚園児か。そんなちょっとした悪口を今日だけで10回は頭に浮かべた気がする。








...とりあえず、無事に帰れたらそれでいい。




余計な面倒事を持ってこなければそれでいい......








そう、温和に過ごして温和に帰れればそれで良かったのに。




私の期待はことごとく潰されていくらしい。