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2021/12/17

第35話

Thirty-four




ナヨンside___




いつの間にか眠ってしまっていた私の意識を呼び起こしたのは、とあるメンバーの一言だった。




"...ごめんね、やっぱり私がいたらまとまんないや"




そんなネガティヴな言葉、この子の口から出てくるなんて思ってもなかった。




今目を覚ましたらどうするのか。そのことを問いつめたら、どんな顔をしてどんな弁明が帰ってくるのか。




気になる所ではあったけれど、目を覚ます前に身体がふわっと浮いた感覚。




初めてこんなに密着して、初めて彼女の努力を実感した。




以前までは、衣服の上からしか彼女の体を見た事がなくて。かなり細いから、人一人持ち上げられる力があるなんて思いもしなくて。




直に触れてみれば女性にしてはムキムキ過ぎるほどの感覚。




...そのくせ胸はしっかりあるんだから、妬ましいったらないわよ、ほんと




優しくベッドへと下ろされて、優しく掛け布団をかけてくれて。




このまま寝たフリをしていたらこの子はさっきの感情を閉じ込めたままにしてしまうかもしれない。




こんな若い子...って言っても2つしか違わないけど、この子の背負ってるものを共有しなきゃ




それが年長者で、歳上である私に出来ることだと思うから。




ふと目を開けると、私の寝顔を眺めていたのかパチッと目が合った。




あなた
お...おはよ、オンニ
ナヨン
ナヨン
...帰ってきてたのね
あなた
うん、ありがとう。色々と。
ナヨン
ナヨン
ううん、私の方こそ一人で悩ませちゃってごめんなさいね。いくら先輩って言ってもまだ高校生なのに
あなた
...疲れてるよね、今日はゆっくり休んで。明日からまた9人で練習できるように
ナヨン
ナヨン
うん......いや9人じゃないでしょ、10人で練習するの。自分を忘れてどうするのよ笑
あなた
あ...いや、ちょっと私も疲れてるみたい笑
ナヨン
ナヨン
あなた...あなたも、ちゃんと周りに頼らないとダメよ
あなた
...分かってるよ笑 ちゃんと頼るよ、これから
ナヨン
ナヨン
...おやすみなさい、いい夢を
あなた
...オンニもね





彼女の声は、何の変哲もない一言だった。




それでも私の心はなにか引っ掛かりを感じて。




若いうちから成功するのも、いいことばかりじゃないのね




あなたのあの低いトーンのおやすみなさいを頭でリピートして。




掛け布団を引き上げて、顎まで隠して眠りについた。























































あなたside___




酷く嫌な、懐かしい夢を見た。




私がデビューをする前...この夢を叶えようと努力し始めてから知った現実。






























練習生
練習生
おい、あなた。そこ違うって何回言わせんの?
あなた
...先生に、こうしろと言われたので
練習生
練習生
だからさっき言っただろ、そこは左に下がれって!先生の考えた動線じゃぶつかるからって言っただろ!
あなた
...どうやったらあの動線でぶつかるんですか。私が左にスライドして、後ろから出てきた方が見栄え的にもいいって言いましたよね
あなた
下がった方がぶつかる可能性上がりますけど
練習生
練習生
っ...なんでリーダーの言うこと聞けねぇんだよ!俺がリーダーだろ!?
あなた
...そんなに言う事聞かせたいなら、ソロ目指した方がいいと思いますけど
練習生
練習生
なっ...お前、お前なんなんだよくそが!勝手な判断してんじゃねえよ!
あなた
っ......何すんだよ、くそが
練習生
練習生
あぁ?!








初めて入所した事務所。




どうすべきかも分からず、とりあえず意見を出せ、と言う代表の言う通りに意見を出したらこの通り。




仮にも女性に手を上げる時点でこいつはクズで、わざわざ私が我慢してやる意味もない相手なわけで。




二発目を軽くいなしてから突き飛ばすと、ガッツリグーパンの入った私よりも痛がって。




タイミングの悪いことに先生が部屋に入ってきて、問題児は無理だと退所。




その次も、その次の次も。どこの事務所にも1人は出しゃばる人間がいて。




その出しゃばりリーダー以外の人達は、私の意見も考えてくれて、私に色々教えてくれてみんなでこうしようって決めることも出来たのに。




その出しゃばリーダーのせいで結局殴り合いに発展して。




最終的に私が悪いことになって、夢を諦めようとして。




どいつもこいつも、私に吐き捨てる暴言の中には必ず"勝手なこと"と入っていて。




何度も相談した、本人たちが話を聞かないからその周りの人達に相談をした。




それなのに聞く耳を持たなかったのはそいつらで、相談したことも全て私の"勝手な判断"として扱われて。




もう、何も信じたくなかった。いくら声を上げても聞いては貰えない。それならいっそグループというものを捨ててしまおうと。




最後の事務所を退所する直前に、私に良くしてくれた人達にせめてものお返しをしようとデパートへ出向いた時。




何故かお店の人がただでいいと、奢ってもらったアイスを食べていた時。




私に、運命をもたらしてくれたのがアジアにおける当時の大スターだった。





















































































御相談。




もう少しお話が進んだら、何かしら大きい仕事を主さんに任せようと思うんですけど、どんなのがいいですか?




割と大きいってだけなのでそこまで大きくも無いかもしれないんですけど、とりあえず下のアンケートポチポチしといてください笑



アンケート

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ソロの日本進出
20%
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