ごめん織田作
私やっぱりこっちの世界眩しすぎる
否…息苦しい
織田作は私と治を信じて云ってくれたかもしれないけど
私は治みたいに強くない
私は治みたいに綺麗じゃない
治より何倍も何倍も汚れてる
そんな私に今更人を救えなんて
私の足元に転がってる骸から目を背けろと言っているようなもの
そんな事私にはできないし
何より
人を殺す快感が忘れられない
だから許してくれ給えよ
君との約束を破る事を
私がまた闇に戻る事を
直ぐじゃなくていい
多分
もう少しで
龍之介達が迎えに来るから
それまでは君との約束を守るよ
ごめんね
織田作
ごめんね
治
ごめんね
探偵社の皆
次会うときは
敵同士だけど
我慢してくれ給えよ
私は闇が似合ってる
光が届かないほどの闇が
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!