___兄さんが死んだ
私が幼い時、白雲家に言われた言葉
まだ幼かった私にも分かった重大さ
2歳でも分かった私は多分異常だ
産まれた時から全て覚えてた
兄さんの暖かさ
面白さ
何処か安心する雰囲気
優しさ
大好きで大好きで堪らなかったんだ
だからこそ…泣いた
でも、死体は何処かおかしくて
まだ死んでないんじゃないかとずっと思ってた
でもそんな期待も14年したら無くなってるわけで
兄さんが目指してたヒーローに私もなりたくて
兄さんを殺した敵を私は許せなくて
ずっとずっと兄さんと憧れてたヒーローを目指す
性格が変わったとか如何でも良い
兄さんとお揃いの髪色や瞳の色は変えないけど
両親とも離れて暮らして
朝も夜も特訓して
絶対ヒーローになってやるって心に決めた
______途中で挫折する事になっても
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。