“私達が家族という物を教えてあげるよ”
私が拾われた時にTDDの皆に言われた言葉だった
私は元々虐待と言うものに合っていて
その日も私は外に放り出された
真冬に薄着だった私は目の前がぼやけて居て
その時に神宮寺寂雷と言う人に拾われた
神宮寺寂雷に拾われて
山田一郎
飴村乱数
碧棺左馬刻
その三人にも会った
優しくしてくれた
家族という物が分かってきた気がしていた
4人が仲違いをした
私は知っている
仲違い中の人達に関わってはいけないと
こういう感情を持った人に話しかけてはいけないと
それと同時に
私が居たら迷惑なのでは?
そう考えた
事実…解散した
“勝手に”拾われた私の目の前で
これが家族なのか
私は家族じゃ無いのか
色々思った
それと同時に世界が灰色になった
色が無くて
何も感じない
関西弁で良く寒いギャグを言う人は如何しているのか
名古屋弁を良く話すお寺の息子は如何しているのか
気になったが私はその二人には会いに行かなかった
私が関わる事によってまた何かを起こすのではないか
そう思って
私は逃げた
あの四人から
怖くなって逃げ出した
次に目が冷めたとき私は寒い寒い地下にいた
〝違法マイク〟の実験台にされた
嗚呼
でも あの四人は助けてくれない
絶望だった
その時助けてくれたのが
無花果姉さんと乙統女姉さんだった
捨てないと約束してくれた
私はもう
あの四人ではなくこの二人を家族と考えた
もちろんあとから入った合歓姉さんも
TDDのメンバーはもう如何でもいい
私にはこの三人が居れば…それで…
なのに
次のバトルには
Buster Bros!!!
MAD TRIGGER CREW
Fling Posse
麻天狼
どついたれ本舗
Bad Ass Temple
らしい
嗚呼顔を合わせたくなかった
最悪だ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!