そして見たことないノート一冊。
それは勝利の日記だった。
あの別れた日の次の日まで書かれてる。戻ってきてから書いたみたい。
最初は可愛くて丸い勝利の字なのに最後の方はもうブレブレになっていた
わたしはパラパラと最初から勝利の日記を読んだ。
毎日じゃなくて記念日とか特別な日にわたしへの気持ちとかを書いてくれてた。
いつも気持ちはあんまり伝えてくれないし手紙でも伝えるの下手くそなのにこのノートにはすごく素直にかかれてる。
もう未練なんか全くないのに涙が出てきた。
あぁこの人のことほんとに好きだったな。幸せだったな。
そしてあの日。
わたしはそこを読んで涙が止まらなくなった。
とても後悔した。
なんで引き止めなかったんだろうって_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。