出会ったのはいつだっけ
ひまわりの咲き誇った畑を
2人で手を繋いで歩いた。
小さいころ君は強がりで
転んでも大丈夫って言い張っていたね。
高校生になって君が入学してきた
大人っぽくなっていて、最初は誰かわからなかったな。
文化祭一緒に回ろって君が誘ってくれた。
嬉しかったけど、ホントは俺から誘いたかった。
成長したと思ったのに、情けないな
太陽が遠くなって北風がふいて種が芽吹く
進路という言葉が増えて
君との別れが近づいていく
もしあと1年君といられたなら
おはよう と また明日ね を
最近何が楽しいとか
こないだのあれは辛かったとか
いっぱい聞きたいことがあったのに
言葉に詰まって上手く伝えられないや
もし次に君と会えたら
その時にこう言うんだ
「ずっと君が好きだったんだ。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。