第3話

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2019/12/10 17:08
BTSのメイクスタッフになって
早3ヶ月が経とうとしていた



皆から向けられる暴言や暴力は辛い事
だけど私は皆とは違うの
それが生き甲斐で今も強く生きてる
その暴言や暴力のお陰で私は今此処にいる
テテ
テテ
テメェ何でボーとしてんの
テテ
テテ
仕事やれや
You
You
すみません
You
You
すぐやります
私はボーとしてしまったみたいだ
今はキムテヒョンさんのメイクをしている最中
You
You
本当にすみません
You
You
今終わりました
テテ
テテ
ガチ使えねぇじゃん
テテ
テテ
死ね
You
You
ごめんなさい
私は謝ることしか出来ない
別に反省はしてないんだけど
謝って貰わないと相手が気が済まないらしいから
意味の無い"ごめんなさい"を言う
次はパクジミンさんのメイクだ
You
You
パクジミンさんメイクのお時間です
ジミン
ジミン
名前呼ばないで貰える?気持ち悪い
You
You
では何とお呼びすれば宜しいですか
ジミン
ジミン
うぜぇから喋りかけんなサッサとやれよ
You
You
分かりました
You
You
すみません
そして私はパクジミンさんのメイクを始めた
メイクは10分程度で終わった
私の担当はマンネライン
つまりラストはチョンジョングクさんだ
You
You
チョンジョングクさんの番です
グク
グク
ゴミが気安く話しかけんな
グク
グク
早くやれ
You
You
すみません
それだけ言って私はメイクを進めた
皆名前呼ばれただけで嫌がる
あぁ生きてる心地がしていいなぁ
ゴミ扱いされても私は全然耐えられる
だって慣れてるから
10分後チョンジョングクさんのメイクも終わった
You
You
終わりました
グク
グク
おっせぇんだよ
グク
グク
クソ日本人
そう言って皆は撮影現場に行ってしまった
あぁ今は空っぽだ
そう思った矢先
もう1人のメイクスタッフさんが近づいて来た
そしてゆっくり口を開いて
ソユン
ソユン
おい雑魚飲み物買って来いよ
You
You
え…
初めて話しかけられた
それに驚いてとっさに声が盛れてしまった
ソユン
ソユン
聞こえねぇの?今が休憩だと思うなよ
BTSさんの前ではいつもぶりっ子なのに
私の前ではこんな喋り方するんだ
おもしれぇじゃん
乗ってやるよ
「あ?誰に指示してんの?」
なんて言わない
私の場合は生きてる心地が欲しいから
You
You
はい持ってきます
You
You
何がいいですか
ソユン
ソユン
そうねぇ貴方の血かしら
You
You
え…
想定外の返答が返ってきた

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