BTSのメイクスタッフになって
早3ヶ月が経とうとしていた
皆から向けられる暴言や暴力は辛い事
だけど私は皆とは違うの
それが生き甲斐で今も強く生きてる
その暴言や暴力のお陰で私は今此処にいる
私はボーとしてしまったみたいだ
今はキムテヒョンさんのメイクをしている最中
私は謝ることしか出来ない
別に反省はしてないんだけど
謝って貰わないと相手が気が済まないらしいから
意味の無い"ごめんなさい"を言う
次はパクジミンさんのメイクだ
そして私はパクジミンさんのメイクを始めた
メイクは10分程度で終わった
私の担当はマンネライン
つまりラストはチョンジョングクさんだ
それだけ言って私はメイクを進めた
皆名前呼ばれただけで嫌がる
あぁ生きてる心地がしていいなぁ
ゴミ扱いされても私は全然耐えられる
だって慣れてるから
10分後チョンジョングクさんのメイクも終わった
そう言って皆は撮影現場に行ってしまった
あぁ今は空っぽだ
そう思った矢先
もう1人のメイクスタッフさんが近づいて来た
そしてゆっくり口を開いて
初めて話しかけられた
それに驚いてとっさに声が盛れてしまった
BTSさんの前ではいつもぶりっ子なのに
私の前ではこんな喋り方するんだ
おもしれぇじゃん
乗ってやるよ
「あ?誰に指示してんの?」
なんて言わない
私の場合は生きてる心地が欲しいから
想定外の返答が返ってきた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!