第2話

星のような少年。
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2018/12/13 02:40
テヒョン
テヒョン
ねえ君、俺凄い重大な事思い出したんだけど。
ハニ
ハニ
え?なに?
テヒョン
テヒョン
着替えどうしよ。服ないよ。もしかして裸?俺らもうそんな関係になっちゃうの?大胆だね(照)
ハニ
ハニ
今すぐそのままの格好で出てってくれてもいいんだけど????まあ父さんので良ければかすけど。
テヒョン
テヒョン
あ、お父様のお洋服お借りします(汗)


彼が着替えをすましてお風呂場から出てくると私は目を疑った。

星のように輝く金髪に一重なのに大きい目綺麗に通ってる鼻筋長いまつ毛。見たこともないような美少年だった。いや、まじでやばいの。ほんとに。

テヒョン
テヒョン
なに?俺の顔なんか付いてる?
ハニ
ハニ
いや?ついてないけど。あ、そーだ。名前なんていうの?
テヒョン
テヒョン
キムテヒョン。17歳
ハニ
ハニ
私はミンハニ。同い歳だ
テヒョン
テヒョン
ハニって呼ぶね。俺の事はてきとーに。
ハニ
ハニ
じゃあ、テヒョナって呼ぶよ
テヒョン
テヒョン
ん、りょーかい! んねハニ、なんか食べるもんある?
テヒョナはそう言うと困ったように笑いながらお腹をおさえた。

確か何かあったはずと思いながら冷蔵庫を開けるとそこには

ハニ
ハニ
そうだ。何も無いんだった。
テヒョン
テヒョン
ないんかーーい笑 買いに行こ?腹減って死にそう。餓死だよ餓死
そう言うとテヒョナはピアスを2回撫でた。
ハニ
ハニ
なに、これ……
テヒョン
テヒョン
俺の故郷。ハニにはお礼も兼ねてなにかご馳走するよ
目の前に広がっていたのは暖かな日差しが眩しい広い草原だった。遠くには微かに帝国のようなものが見えてまるでおとぎ話のような世界観だった。

草原から吹いてきた風から何故か母の香りがした。

懐かしい。

何故か見たこともないはずのこの世界がとても懐かしく感じる。
ハニ
ハニ
いいの?
テヒョン
テヒョン
当たり前。助けてくれたんだし
ハニ
ハニ
いやでも、
テヒョン
テヒョン
行きたくない?
ハニ
ハニ
行きたいよ!すごい行きたい!
テヒョン
テヒョン
ふは、なら連れてってあげる。
そう微笑みながら私に手を差し出すテヒョナは本当に綺麗で、テヒョナが居れば大丈夫だ。なんて思わせるような説得力があった。
ハニ
ハニ
テヒョナは本当に星みたいだね。
テヒョン
テヒョン
え?
テヒョナは少し驚いた顔をして照れ臭そうにありがとうと呟いた。 
テヒョン
テヒョン
よし、行こう
ハニ
ハニ
うん!
テヒョナに手を引っ張られ私はこの美しく輝く世界に足を踏み入れた。

星のような少年テヒョナと一緒に。

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