「え、あー うん、」
「あの場所にいたら息苦しくて」
『そうなんですか』
『私、仮面舞踏会初めて来たんです』
「そうなんだ 珍しいね」
貴族の中ではとても流行っていて行ったことがない人はいないと思っていた
『だからこんな素敵だなんて思いませんでした』
「俺はそう思わないな」
『どうしてですか』
「相手も知らない男女が踊って何が楽しいのかわかんないから」
『そうですか 私は素敵だと思いますよ』
「そっか」
「そういえば 君はもう踊ったの?」
『いいえ····· どう誘えばいいか分からなくて』
「じゃあ俺と最初のダンスを踊って頂けますか?」
小さい頃からダンスを練習していたから自身があった
『私でよければ…』
「じゃあ行こうか」
そこから君に惚れていったんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。