🐰side
伸ばした手が空までの遠さを物語っていて自然と涙は溢れていた。
太陽だけが虚しく輝いている。
あと何度会いたいと言えば
ジミニヒョンに会えるのだろうか
いつもの様に笑いあえるのだろうか
いつもの様に手を繋げるのだろうか
いつもの様に涙を拭ってくれるのだろうか
今更何を思っても遅いことくらい知ってる。
それでも…もう一度でいいからあなたの体温を感じたい。
今armyも悲しみに包まれてる。
それでも学校へ向かう、仕事へ向かう。
俺にもBTSとしてできる仕事がある。
「それでもBTSは7人です」と
「辛いけど頑張ります」と
「ジミニヒョンはみんなの中で生きています」と
いっぱいいっぱいarmyに言えることはあるのに。
ジミニヒョンはメンバーである前にヒョンで、ヒョンである前に俺の恋人だった。
そんな俺にarmyのことも、メンバーのことも気遣うことは出来なかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!