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第13話

#13 No more drama
※暴言や乱暴な描写があります。苦手な方は素直に眠りましょう。




これは私たちの馴れ初めの話。

私サイドの話聞くのは珍しいんじゃないかな?
うん、その通り普段は話さないよ。

ただ、今日は気分がいいんだ。

空に低く浮かぶ月と星を見るとあの日を思い出すから……______
ソラ
ソラ
彼氏に振られた
そう話すのは私より一つ年上のソラオンニ。


年上のくせして年上らしい顔なんて何一つしない、私のべびたん。


いつもはうるさすぎるくらいに明るく振る舞う彼女が、珍しくバッド入っててさ。


なんてゆーか、あんま好きじゃなくて。

ほら、キャラ被りじゃん?(?)


てのはつまらない冗談だけど。なんだか弱ってる彼女のテンションが妙で。


あんまり、好きになれない。
ムンビョル
ムンビョル
あっそ
ソラ
ソラ
あっそって何よ。冷たいわねーなんて女なの!!
ムンビョル
ムンビョル
うるさい。で、何が言いたいの
ムンビョル
ムンビョル
聞いてほしくてその話題を出したんでしょ?
冷たい態度で返すけれども一応話は聞く。


素直じゃないだけでしっかり心配はしてるのよ。こう見えてソラオンニのことは愛してるから。


"メンバー"としてね。
ソラ
ソラ
呆れられた
ムンビョル
ムンビョル
具体的に言わなきゃわかんない
ソラ
ソラ
その…私が
ソラ
ソラ
あまりにもビョリと距離が近いから…
ムンビョル
ムンビョル
…お疲れ様
たったそれだけ?


器の小さい男だなぁ。そんな男に構ってるだけ時間の無駄だし…


ソラオンニが勿体ないでしょ。
ソラ
ソラ
お疲れ様って…ほんとなんなの!?
ムンビョル
ムンビョル
他の言葉をかける価値もないわ
ソラ
ソラ
価値って…私その程度の存在なの?
私の態度にカチンときてる。

ソラオンニの顔を見ればわかる。


あぁ…癪に障る。
イライラするの。


その対象は
価値のない男でもあるし、
鈍感なアンタでもあるし、
素直になれない私でもある。
ムンビョル
ムンビョル
言いたいのはそれだけ?
ソラ
ソラ
あぁっ!もうほんっと腹立つ!
ムンビョル
ムンビョル
酔いすぎなんだよ、水飲んでホラ
ムンビョル
ムンビョル
私が言ってるのは要するに…
ムンビョル
ムンビョル
アンタが勿体ないんだよ
ソラ
ソラ
…は?
口下手に話す私に内容が伝わらなすぎて飲んでた水を口から下品に垂らすソラオンニ。
ムンビョル
ムンビョル
やめろよ汚いな
ソラ
ソラ
いや、ごめん理解できない。どゆこと?
ムンビョル
ムンビョル
大体あんたさ
ムンビョル
ムンビョル
私があんたを慰めない理由わかる?
ソラ
ソラ
たしかに…なんで切れ気味なの?意味不明
ムンビョル
ムンビョル
たかが友達、しかも親友に嫉妬して別れを告げるような器の小さい小僧なんてその程度なんだろ
ムンビョル
ムンビョル
親友なら距離が近くて当然でしょ?仮に私がハンサムだって理由だとしても…
ソラ
ソラ
フハッ
ムンビョル
ムンビョル
なにわろてんねん
ソラ
ソラ
…ww いいから話続けて。はい。で?
ムンビョル
ムンビョル
私がハンサムだとしても、それよりいい男になればいいじゃん。努力する気もない男がこの先どんな困難に当たっても乗り越えようと思う?
ソラ
ソラ
あ〜たしかに…
私はソラオンニの目を見据えてハッキリと言い放つ。
ムンビョル
ムンビョル
その程度の価値の低い男に頭悩ませるほど、わたしには弱い女に見えないけど。あんたは。
ムンビョル
ムンビョル
そんな時間も勿体ないわ。どう考えたってアンタはいい女なのに、こんなことでくよくよすること自体が無駄な時間
ムンビョル
ムンビョル
そう考えたら慰めはいらないでしょ。なのにそう頭を痛くする『フリ』して自分に酔ってるアンタが腹立つのよ。
私は次から次へと怒り口調でマシンガントークを展開して、ソラオンニを圧倒する。


最初はこんな私に驚いてたソラオンニも、調子を取り戻したのか意味深な笑みを浮かべてこう言った。
ソラ
ソラ
そうね…ありがとう、ビョラ
ソラ
ソラ
私は召使いじゃないのよ。なんでもかんでも彼のわがままに付き合ってられない。あまりに自分勝手すぎる
ソラ
ソラ
彼は進む気もない癖に、これじゃ私がひとりで舞い上がってるだけじゃない。
ソラ
ソラ
つまらないドラマはおわり。十分なチャンスを与えたのに、物にもしようとしないで…もういいわ。時間切れよ
そう言い捨てるとソラオンニは私の焼酎瓶を手に持って一気に飲み干す。
ムンビョル
ムンビョル
ちょっ…オンニやめ…っ
ソラ
ソラ
いいのよ今日はこれで…
ムンビョル
ムンビョル
調子乗りすぎだって!
ソラ
ソラ
クラブ行くわよ!
そう言って私の腕を引っ張り、居酒屋を出てキャッチやスカウトがうじゃうじゃ沸く汚い繁華街をすり抜けていく。
ソラ
ソラ
一番強いのちょーだいっ!
ムンビョル
ムンビョル
ちょ、やめろよお前…酒雑魚の癖に
ソラ
ソラ
今日くらい酔わせてよ
ムンビョル
ムンビョル
…ちっ!ほんと調子いいんだから
ソラオンニの剣幕にやられて勢いに押された私は舌打ちをかます。


そして空元気振りまくオンニと腕を絡ませると、ほぼアルコールの味しかしないショットを飲み干してあまりの臭さと後味の悪さに吐き気を催す。
ソラ
ソラ
うっ…ビョラ…受け止めt...
ムンビョル
ムンビョル
馬鹿なの?
食い気味でそう答える私にふにゃっと笑いかけると、ダンスフロアに行き唐突に暴れだす。


ついていけなくなった私はダンスフロアでひとり舞い踊るオンニを席から静かに眺めていた。


はぁ…かっこいいなぁ。


普段冷たい態度をとってるけどなんだかんだ、オンニに惚れてる。私。


なんていうんだろ。恋じゃないんだよ。でも恋なの。伝わる?


あの人の眼差し、表情、仕草、スタイル…
踊り方、勝気な性格、笑顔…全てに魅入られてる。


参ったよ。ほんと。あの人以外見れなくなったんだ。


落ち着かない心の音も、頭の中をぐるぐると駆け巡る考えも、眠れなくなる夜があることも、


全て、あの人のせいなの。


みんなは私を遊び人だという。

そこらの女の子が私を見れば、尻尾を振るなり猫撫で声で可愛く振る舞うだろう。


私はひと味違うコを探してたから悪いけど貴女らに用はなくて。


まるで空にでも落っこちるような衝撃がほしくて。


でもああして自分の世界にのめり込むあの人を見ると、ほんと素晴らしい以外の言葉がでない。


初めて出会ったときには目を見開いてしまったくらい。


あの人が右へ左へと動き出せば、私はもっとほしくなる。だから


そのままでいて。


私が声をあげてしまう、その時まで。


歓声が止まらない。

このステージは全てソラオンニのもの。


一度ステージに立てば、彼女は全てモノにしてしまう。


ソラオンニはとても愛らしい人だけれども
実は毒でもあると感じる時がある。


今も周りに人だかりができて男の顔がうっとりしてるのがわかる。


すごくセクシーだし魅力的だもんね。でもやめときな。


彼女はイカれてるから。
気もないのに愛を囁くような子よ。それで何人の男を泣かせてきたのさ。


まったく、クレイジーな子なの。
今もどこかで泣き言言ってクラブを出てく男がいるんでしょうね。


まぁ、私だってそんな時代があったよ。

でもこうして隣にいられるのは
ムンビョル
ムンビョル
オンニ、調子乗りすぎ。
私の持つ感情は、恋じゃなくて憧れだから。
ソラ
ソラ
あははっ、ごめんごめん
だからどんなに恋をしたって止めはしないよ。

そんなのオンニの自由。友達の私に束縛する権利はない。


ただ今みたいにソラオンニの後ろに突っ立ってベッドインを狙うような…ね


そんな男たちだけは許せない。


軽く見ないでよ。私のソラオンニを。
ソラ
ソラ
さっきあの男にケツ触られた〜まじきもい!
ムンビョル
ムンビョル
ほら、言わんこっちゃない。
ソラ
ソラ
キレそうだったけど、そこでキレたらビョラに嫌われるからやめた!
ムンビョル
ムンビョル
賢明な判断だね。ほらもっとこっちきて
ムンビョル
ムンビョル
2人で踊ろう
ソラオンニの腕を引っ張ると、優しく手を取りエスコートしながら右へ左へとステップを踏む。


こんだけイチャこいても分からないなんて、この男は頭が弱いの?


これだからモテる女は…


癪に障る!!!!
ソラ
ソラ
きゃっ!
ムンビョル
ムンビョル
…おい
男
あ。んだよ!お前じゃねえよ…
なにケツ触ってんだよ


この発情期の雄犬が。


間一髪のところでソラオンニと位置を変えたからオンニは何もされずに済んだけど


私のお尻を鷲掴みにする男


下心があってソラオンニに近づく男は誰だろうと許せない


ギロッと男を睨みつけるとバツが悪そうにしてその場を去っていった。
ムンビョル
ムンビョル
…帰ろう、オンニ
ムンビョル
ムンビョル
疲れたでしょ?
ソラ
ソラ
うん。今日はもういいや。タクシー捕まえよっか
クラブを出る時も私はオンニの手を握ったまま。


捕まえたタクシーの後部座席に乗り込み、運転手さんに行き先を告げる。
ソラ
ソラ
今日、泊まっていいよね?
ムンビョル
ムンビョル
…うん
ソラ
ソラ
お姉ちゃんにこんな姿を見られたくない
ムンビョル
ムンビョル
今日はうちで休みな
疲れ切ったオンニは私の肩に寄りかかるや否や、静かに眠りだす。


そう。こーゆーところ。


ソラオンニは強い女だ。
でも、妙に無防備な瞬間がある。


いつだってすぐに臨戦態勢に入れるから、といってこんな寝顔を見せられたら男たちはたまったもんじゃないだろうな。


だから私はオンニの隣にいるの。


大好きな親友を守る為に。


自宅前につくと、優しくオンニを起こし支払いをして部屋に入る。
ムンビョル
ムンビョル
オンニ、寝て
ソラ
ソラ
メイク落としてない…
ムンビョル
ムンビョル
ほぼ落ちてるから寝て
ソラ
ソラ
歯磨いてない
ムンビョル
ムンビョル
明日の朝磨けばいいよ寝て
ソラ
ソラ
どんだけ寝てほしいのよ
ムンビョル
ムンビョル
はぁ…
なんだかんだ横になって寝る態勢に入るソラオンニを、ベッドサイドに腰掛けて優しく撫でる。


こうして私だけにしか見せない姿を見ると妙な気分になる。


混沌としてる私の心が


癪に障るんだって…
ムンビョル
ムンビョル
寝てよ。そんな顔はやめて。
ソラ
ソラ
…ぐすっ…
ムンビョル
ムンビョル
…吐き出せよ。今なら聞いてあげるから
ソラ
ソラ
信じてた…誰が悪いとか、過ぎたことを考えることはないけど…
ソラ
ソラ
1人で生きていける…私は弱くない…でも、寂しいよ、ビョラ…
ムンビョル
ムンビョル
わかってる、わかるよオンニ
ソラ
ソラ
理由がなければ会えない関係も、素直に親愛を表せないのも…寂しいのよ
ソラ
ソラ
会いたいなら会って、声が聞きたいなら電話をして、好きなら愛して…当たり前のことがどれだけ幸せか思い知らされる
ムンビョル
ムンビョル
ねぇ、それ私じゃだめなの?
無意識に出た言葉にお互い驚き、


また自分の口下手さに慌てふためく。
ムンビョル
ムンビョル
その…違くて、ただ…
ムンビョル
ムンビョル
私、過去の恋の話したよね?
ムンビョル
ムンビョル
浮気されるより、喧嘩別れより、自分の好きな人が傷付く顔を見るのが一番の痛みなの
ムンビョル
ムンビョル
オンニのこと、すっごく愛してる。だからオンニを泣かせる男が許せない。オンニが深く彼を想うこの瞬間も、彼はきっと自分のことだけだから。
ムンビョル
ムンビョル
もう悲しむ顔は見たくないんだよ
ムンビョル
ムンビョル
だから、その傷が癒えて新しい恋が芽生える時まで何気ない瞬間を共有できればオンニは寂しくないかなって思って…
ムンビョル
ムンビョル
太陽が光を失ってちゃ意味がない、から…私が星になってオンニを照らしてあげたいだけなんだ
ソラオンニと目が合わせられない。


やっと素直になれたのに、なんでこんなときに…


でもソラオンニは私の手を握ってくれている。


本当に辛いのはソラオンニなのに、なんで私がこんな弱っていくのよ。


最低…
ソラ
ソラ
ビョラ、隣にきて?
とんとん、とソラオンニが寝てる横の間スペースに合図をして私もベッドに入る。


するとソラオンニは私を優しく抱きしめ包み込んだ。
ソラ
ソラ
私も、すごく愛してる。
ソラ
ソラ
こんなの、変かもしれないけど
ソラ
ソラ
友達だけど、ビョラが愛おしくて仕方がない。
ソラ
ソラ
キスしたいとも思うし、こうして強く抱きしめるのも…この愛情深さがわだかまりになっていたのは分かってる…
ソラ
ソラ
けど、ビョリへの愛に代わるものはないよ。どんな幸せな瞬間も、ビョリを手放す辛さと比べてばちっぽけなの
ソラ
ソラ
私…恋人失格ね
オンニはそういうと苦笑いを浮かべた。


そんな笑みをみて、私の中に良くない考えが駆け巡る。


そんな…私たちは友達なのに


友達だけど…


お互い愛し合ってるのに、キスも出来ないなんて…


誰も理解してくれないのはわかってる。


それでも隣にいる彼女を求めてる自分がいる。
ムンビョル
ムンビョル
オンニ…
ソラ
ソラ
名前を呼んでよ
ムンビョル
ムンビョル
え?
ソラ
ソラ
ほら、ヨンって…
ムンビョル
ムンビョル
ヨン…ヨン?
彼女の名前を呼ぶと、一瞬にして悲しい雰囲気はどっかに消えて眩しい笑顔を見せた。


そう。その顔よ。このキムヨンソンよ。


いつものお調子乗りなアンタが恋しかった。
ソラ
ソラ
んっ…
ソラ
ソラ
…いきなりキスしてくるじゃん。どうしたの?笑
ムンビョル
ムンビョル
あ…ごめん、つい可愛くて…
ソラ
ソラ
あはは!そーゆーとこ好きだよ
そういってまた私を強く抱きしめるが、照れ臭くなった私はソラオンニを押し返す。
ソラ
ソラ
カップルみたいで恥ずかしくなっちゃった?ツンデレビョリちゃん発症〜?笑笑
ムンビョル
ムンビョル
からかわないでよ!もううっさいなぁ!
ソラ
ソラ
あはは冗談だよ。でももう少しこっち来てくれたっていいんじゃないの?
ムンビョル
ムンビョル
ごめん
ソラ
ソラ
そうやって私をまた寂しくさせるのね?
ムンビョル
ムンビョル
ごめんって!
ソラ
ソラ
でも…ビョラ
ソラ
ソラ
こんな私でも、愛してくれてありがとう