第2話

何が一番おいしい?
1,912
2020/06/04 16:32
ビョリは私の料理を美味しそうに頬張る。

この子料理ができないからね。かという私も簡単なものしか作らないけどさ?

ずっと外食ばかりじゃ、体に悪いじゃない。
ソラ
ソラ
おいしい?
ムンビョル
ムンビョル
安定にうめぇ〜〜至福だわ幸せ太りかます
そういってビョリはハムスターのようにぷっくりさせた頬っぺたで笑ってみせた
ムンビョル
ムンビョル
べび、全然食べてないじゃん
ソラ
ソラ
ダイエットしてんのよ
ムンビョル
ムンビョル
え〜もう痩せる必要なくない?
ムンビョル
ムンビョル
それに…
ムンビョル
ムンビョル
肉付きいい方が抱き心地よくて私は好きだよ
そんな挑発的なビョリの発言。

だから私は身を乗り出してこう返したの。
ソラ
ソラ
夜は抱き心地よくても、普段並ぶのは可愛い私のほうがいいでしょ?
するとビョリの意地悪な笑顔で言われた
ムンビョル
ムンビョル
"夜"とは言ってないよ?
ソラ
ソラ
〜〜っ////
ムンビョル
ムンビョル
分かってるよ。べびは何しても可愛いから変わらず愛してるよ、無理しすぎて死なないでね?
ソラ
ソラ
大丈夫、死にそうになっても死なないから
ソラ
ソラ
ごちそうさま!!!!
恥ずかしさを隠すように私はすぐに食器を片付けて、洗い物をした。


するとビョリが私を後ろから抱きしめた。
ソラ
ソラ
ねぇ洗いづらい
ムンビョル
ムンビョル
いいでしょ別に
ムンビョル
ムンビョル
洗い物担当歴25年のあんたならこんなの余裕でしょ?
ソラ
ソラ
当たり前でしょ。もっと強く抱きしめてよ
ムンビョル
ムンビョル
ははwwツンデレかって。可愛いなぁ
ムンビョル
ムンビョル
そういえば、これもお願い。
ごちそうさま、今日も美味しかった
そういってビョリは私のほっぺにキスをした。
ソラ
ソラ
ねぇ、ほっぺだけ?
ムンビョル
ムンビョル
ん。
ビョリの綺麗な手とは裏腹に、乱暴にわたしの顔を掴んでキスしてみせた
ムンビョル
ムンビョル
さっきから誘ってんの?
ムンビョル
ムンビョル
ねぇ
ビョリの手が私の服の下にするすると入っていく
ソラ
ソラ
ね…っ、まだ終わってない…
ムンビョル
ムンビョル
あんたが悪い。
ソラ
ソラ
ほんとに…っ!
私はちょっとイラついて、ビョリの手を払い除けてしまった。

するとビョリはショックな顔で、そのまま拗ねてソファーに行ってしまった
ソラ
ソラ
ごめん…
ムンビョル
ムンビョル
もういいよ
ソラ
ソラ
ビョリ…っ
そして座ったまま、私にも応えてくれず黙々とスマホをいじる。

やっと会えたのに、また喧嘩なの?

そんなの、いやだよ
ソラ
ソラ
ビョリ、ごめんって
ムンビョル
ムンビョル
ソラ
ソラ
ビョリ…?
ムンビョル
ムンビョル
触んないで
そんな心ないビョリの冷たい言葉に私は傷ついて

気付いたら涙が流れていた。
ムンビョル
ムンビョル
…っ
ソラ
ソラ
びょりぃ…
ムンビョル
ムンビョル
ごめん。言いすぎた。
ソラ
ソラ
…ぐすっ…
洗い物もそのままほっぽって

ビョリは私の涙を手で拭いとると、さっきとは違う、優しいキスをくれた
ムンビョル
ムンビョル
泣かないで…
ソラ
ソラ
んん…もう泣いてない
ムンビョル
ムンビョル
ごめんね
ソラ
ソラ
いいよ
私は甘えるように、ビョリの膝枕を要求する。

しばらく気まずい沈黙が続く。私は何も言わずにスマホをいじって、ビョリはスマホをいじりながらぽんぽんと頭を撫でたり髪の毛をいじる。
ソラ
ソラ
ねーね、ビョリ
ムンビョル
ムンビョル
なーに。
ソラ
ソラ
やだ、ひま。
ムンビョル
ムンビョル
スマホは忙しいって言ってるよ
ピロン、ピロン、ピロン、ピロン
ムンビョル
ムンビョル
ほら。
ソラ
ソラ
もういい!
ムンビョル
ムンビョル
wwかわいい
ムンビョル
ムンビョル
なにしよっか?
優しいビョリは時にいじわるでも、最後にはスマホを置いて私のことを撫でてくれた。

こういうところ。ほんと、私のビョリ王子だ。
ソラ
ソラ
なんか思い出すんだけどさ
ムンビョル
ムンビョル
ん?

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