ビョリが家に入ってドアを閉めるなり私は勢いよくドアにビョリを押し付けた。
ドンッッッ
いつもはしない乱暴なキスだけど、今日は噛んだり吸ったりして感情任せの荒々しいキスをした。
もちろん私のリードでね。
ガリッ
私が思い切り強くビョリの下唇を噛むと、
ポタポタと滴り落ちる赤黒い血と、突然の鋭い痛さに悶絶するビョリの表情…
あぁ…愛おしい、私のビョリ
これも、私だけのもの。
もはや怒りなのか興奮なのかもなんだか分からなくなってきて、
顎にまで垂れた血をすくうように舐めあげて、一心不乱にビョリの唇を貪る。
数分、ビョリは頭を抱えて考え込むものの答えは一方に出てこないみたい。
だから私は掴んでいたビョリの首を、ぎゅっと締めて
息ができなくて苦しそうにするビョリにこう囁いたの。
突然怒鳴り声をあげるビョリに驚いて、首を絞めていた手を離すとビョリはその隙をついて咄嗟に私の手を縛るように掴む。
そして掴まれていた私の手を無理やり振り解き、ビョリを自室のベッドに乱暴に押し倒す。
控えめに抵抗するビョリの手を片手に力強く頭の上に拘束すると、私はビョリの首筋をなぞるように舐めあげる。
そしてぴちゃぴちゃと濡れた音を当てて、聴覚を刺激しながらビョリの弱いところを責める。
音に弱いビョリのことだから今頃我慢するのに精一杯でしょうね
耳から、首筋、鎖骨へと丁寧にリップしていく。
時々噛んで、痛みを加えつつ快感との狭間を行き来しているうちに
ビョリはどんどん理性を失っていった。
仕事なんて今更どうでもいい。
私は思うがままにビョリに真っ赤なキスマークをつけていく。
そして私は普段触らせてもらえない領域にまで……
続く
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。