現在私が居る場所は、演習会場A
建物が多く密集していて普段歩く街中と同じ作りをしている…
所々建物やビルの一部が破損していたり、煙が上がっていたり、いかにも被害があった街なみって感じが伝わってくる……
「はい!!」
プレゼント・マイクは『放送用マイク』でスタートの合図を出すとの事
自分たちのスタート地点は私の10倍以上はあるであろう扉の前
受け付けた番号順で横に並んでいる…
私は中央あたり…………かな?
アタリでもなければハズレでもない微妙な場所からのスタートだ💧
私は軽く頭が真っ白になりながらも、
辺りを見渡した…………
皆…………真剣な目をしている
私はまた、真正面の扉の前を見た
大きく深呼吸をしたら少し体が軽くなった…
パチンッ!!!!
試験者
「………………」
「(ゴクッ)」
私は軽く目を瞑った
「頑張ってー!」
「しっかりー!!」
「いってらっしゃい!」
皆の思いが…………皆の言葉が………………
私の背中を押してくれる……
ここまで頑張ってきた分を……
友達や家族から貰った沢山の勇気は………………
絶対に無駄にはしない!!!
全力を尽くし、絶対に合格してみせる!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。