あなたside
私のこの一言で立ち寄ったゲームセンター。
街の中にあるゲーセンにはいかにもゲームガチ勢のような人や、プリクラにお金をめっちゃ使ってる女子高生とかが居た。
ギュッ
ジェルくんは私の手を掴んで走ってゆく。
……
3!2!1!
パシャッ
3!
2!
1!
パシャッ
……
画面を見てみたら、そこには笑ってる顔の私とジェルくんが居た。
そして私達は次々と写真と撮り……最後のらくがきタイムになった。
残り時間ギリギリまで私達はらくがきをしまくって、出てきた写真がとにかくヤバかった。色々と。
やることもないし帰ろうかなーなんて思っていたら……
沢山並ぶUFOキャッチャーの中に、見つけたとっても可愛くて大きなぬいぐるみ。
さっそく100円を入れ、アームを動かす。
そしてぬいぐるみのところへ。
まるで「お前にはやらんよ」と言っているように、だらんと力を抜き元の位置に生還……。
何回かトライするものの、アームは一向に言うことを聞いてくれない。
私はまたボタンに手を置く。
すると、そこに重ねられた手。
ばっくはぐ……されてる///
気づかないジェルくんは私と手を重ねながら器用に操作して、簡単にとってしまった……。
いや……分かってるの!ジェルくんは意識してないってこと……!
でも……さ……?やばい///
そして家に帰ってから自分がしたことに気がつくジェルくんであった……。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!