第2話

first story
212
2019/02/16 12:26
attention
・この小説は作者の自己解釈です
・専門知識など全然ありません

それでもいいよって方はGo↓

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こうも簡単に今までの幸せな時間は崩れていってしまうものなのか










あんなに確かだったものは
まるで硝子のように砕け散ってしまうのか



白い壁に囲まれた相談室の中
志麻は目を見開いていた
志麻
......子宮がん?奈緒が?
医師
はい。通常ならばまだ転移はしていないので
子宮を摘出することでがんは治ります。
医師
ですが、奈緒さんにはおなかにお子さんがいらっしゃいます。
そうなるとお子さんか、奈緒さんを失わなければなりません。
志麻
(そんな、まさか、...信じられない
昨日は二人で出掛けて普通に過ごしていたのに 急になるなんてあり得ない)
淡々と繰り出される絶望的な言葉に、口を開くことしかできなかった
志麻
......っそんな、
開きっぱなしで渇ききった
志麻の口から絞り出されたその声はとても小さかった。
相談室から病室への道のりはとても長いように感じられた
「信じられない」という思いだけが脳内を
駆け巡り、ちゃんと歩けているのかすらも志麻にはわからなかった。
志麻
(信じられない、、、なんで奈緒ががんになったんだよ......昨日までなにもなかったのに......どうして、)
病室のドアを開けると、
そこにはいつもと変わらない様子の奈緒
がいた。
奈緒
ごめんね。仕事してたのに。
志麻
いや...全然いいよ....。
奈緒
それより、なんか話あるんでしょ?
なんとなく気ずいてるけど。
ハッと志麻は顔を上げた。目線の先には
場違いなほどの笑顔があった。
志麻
(言えるわけがない。こんな笑顔の前で
「奈緒はがんなんだ」ってあまりにも酷だ)
志麻は唇を噛み、奈緒から目を逸らした
奈緒
そんな気を使わなくてもいいのに
私も薄々感付いてるし。
自分のことはちゃんと知りたいの。
ゆっくりでいいから話して?
もう一度目を合わせれば、眉を下げ、
困ったように奈緒が見つめていた。
これでは立場が逆みたいだ。
志麻は決意し、重い口を開いた。
志麻
.....奈緒な、お前、.....っ、
言い出したそばから志麻の目が潤んだ
奈緒
うん。なあに?
志麻
グスッ.....がん...なんだって...っ...うっ

それも....子宮のがんで.......っく…」
志麻の目から止めどなく溢れる涙が、
履いているスキニーを染めていく。
奈緒
そっか、
志麻
え?
自分が癌だと告げられたというのに、
いつも通りの声色で優しく言った。
奈緒
これから、どうするか決めてる?
志麻
いや......っまだ全然....
奈緒
そうだよね。まだ時間はあるし、
二人で、いや、三人で少しずつ決めてこ。
志麻
ああ、うん。







Followed by a two-story
(二話に続く)

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