第3話

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2019/03/20 14:42
俺は彼の正面に向きしっかり顔を見つめた
一瞬だけ合った目は動揺が隠しきれていなかった
すぐに下を向いてしまった
なんだか今にも逃げ出してしまいそうな気がしてつい彼の両腕を掴んだ

う「っやめっ!!離して!!!」

彼は俺の手を振りほどこうと思いっきり腕を振ったが力では負けるはずもなく俺は掴んだまま離さなかった

すると

う「は、なせって言ってんだからはなせよぉ……はなして…おねがいだから…」

予想外の出来事に掴む手を緩めた

さ「な、なんで泣くん…?俺そんなにひどいことしたん?…泣くほど俺に触られるの嫌だったん…?」

うらたさんの涙も相まって自分で言ってて泣きそうになる
泣かれるほど嫌われたのか、と

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