潤んだ彼の瞳に呑み込まれてしまいそうになる
さ「キス…してもええ?まだ怖いとは思うけど…上書きしたい」
彼は少し驚いた顔をしたあと、ふにゃっと微笑んで
う「して…早く俺の中からあいつを消して、坂田でいっぱいいっぱいにして…」
そんな可愛いことを言うもんだから俺は我慢できずに口を啄む
怖がらせないように優しく、少しずつ深くしていく
彼が口で酸素を吸った瞬間に舌を入れる
すると、彼の体が少しだけ震えていることに気づいた
片手を背中に回し、大丈夫というように優しく撫でるとそれが伝わったのか震えが止まった
自分の舌の動きに必死についていこうとする彼がなんとも愛おしくて自身が危険だったのでこの辺で口を離した
さ「うらさん…大丈夫…?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!