第3話

恋なわけ無いです。
34
2019/06/11 10:37
陽菜は車で慶とともに学校に向かっていた

すると
慶
あの。陽菜様
陽菜
陽菜
ん?なぁに?
慶
とても言いづらそうにしている
陽菜
陽菜
慶?
慶
…はあ。何でもありません。
陽菜
陽菜
…?
学校に着くと
慶
陽菜様。あの男にはくれぐれもお気をつけを。
あの男とは大貴のことだろうと陽菜は悟った
陽菜
陽菜
ええ。大丈夫よ。
教室に入ると

いきなり囲まれた
峰岡心愛
峰岡心愛
ねえ。ちょっといいかなぁ
神崎沙菜
神崎沙菜
ちょっとだけだからっ!ね?
陽菜
陽菜
…(コクッ)
頷くと技術準備室に通された

そして
峰岡心愛
峰岡心愛
大貴くんとどーゆー関係なわけ?
陽菜
陽菜
え…?
神崎沙菜
神崎沙菜
言わないとぉ…
峰岡心愛
峰岡心愛
わかるよね?
何をされるかはわかっていた。

中学の時のようにされるんだと…
あれは中3の夏だった
いつも通り学校に行くと
峰岡心愛
峰岡心愛
陽〜菜ちゃんっ
神崎沙菜
神崎沙菜
あんた浜辺一族のお嬢様だからって調子のんなよ。
陽菜
陽菜
えっ?
バットで殴られ続けたときは死ぬかと思ったほど。
けどあのときは
慶
やめてください!
峰岡心愛
峰岡心愛
神崎沙菜
神崎沙菜
陽菜
陽菜
…慶
慶が駆けつけて陽菜を命をかけてかばったのだ。だから慶には特別な感情がある。感謝はもちろんその他もろもろ…
あの頃のようにはもうなりたくない
陽菜
陽菜
とっ…友達っです
峰岡心愛
峰岡心愛
…ふぅん
神崎沙菜
神崎沙菜
あほくさ
陽菜
陽菜
しかしそこへ
大貴
大貴
陽菜ちゃん。
陽菜
陽菜
…吉沢くん
大貴
大貴
昨日はなんとなく…ごめん
陽菜
陽菜
え…?何が…?
大貴
大貴
あっ…いや。
どうして謝るんだろう。と陽菜は思った
陽菜
陽菜
どうしたの…?
陽菜が大貴の顔を覗き込むと
大貴
大貴
っ…!
顔を真っ赤にして見つめ返してきた
大貴
大貴
…あの…近い…かも
陽菜
陽菜
え…?あっ
なんだか恥ずかしくなって陽菜はすぐに離れた
陽菜
陽菜
ごめんね…
大貴
大貴
いや…そうだ。あのさ今週の…
そこに
男の子
男の子
おーいだーいきっ
大貴の親友の松本龍太郎がやってきた
大貴
大貴
タイミングわりぃよ…
松本龍太郎
松本龍太郎
えへっ。ごめんね?
すると、龍太郎はこっちに気がついた

その途端顔を赤らめてじっと陽菜を見つめた
松本龍太郎
松本龍太郎
…っ
大貴
大貴
龍太郎?
松本龍太郎
松本龍太郎
この子が大貴の言ってた…
陽菜
陽菜
あっ。浜辺陽菜です
松本龍太郎
松本龍太郎
(可愛い)
大貴
大貴
龍太郎!!
龍太郎が陽菜にみとれていることに気がついた大貴は龍太郎を我に戻そうと大声を出した
松本龍太郎
松本龍太郎
はっ!!
陽菜
陽菜
よろしくお願いします
松本龍太郎
松本龍太郎
あ…うっうん…///
大貴
大貴
(龍太郎惚れ込んだな…)
チャイムがなった
大貴
大貴
あ。じゃあ、また後でくるわ
陽菜
陽菜
うん。
にっこり笑って大貴を見送った。
その時だった
松本龍太郎
松本龍太郎
陽菜ちゃんっ
陽菜
陽菜
え?
龍太郎に呼ばれて振り返ると

腕を引かれた
陽菜
陽菜
…っ!
唇に柔らかい感触が伝わってきた
キスされたのだった
松本龍太郎
松本龍太郎
陽菜
陽菜
え…?
呆然としていると
松本龍太郎
松本龍太郎
誰にも渡さない。
それだけ残して走って行ってしまった
これからどうなるのか…







続く⏩

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