第17話

ねぇちゃん 1🔞ジョングク
71,229
2020/05/01 17:23









「……ねぇちゃん」






じょんぐくに名前を呼ばれた刹那。肩と背中全体が痛んだ。私の視界には部室の少し黄ばんだ天井と目の焦点が定まっていないじょんぐくが写っている。



















          *



















じょんぐくはサッカー部に選手として所属していて、私はマネージャーだ。いつも通りに練習後、選手のユニフォーム等を洗濯し終えた私は部室を掃除するためにメンバーが帰った後一人で部室に残った。















『………………汚すぎ』















練習前に食べて言ったであろうお菓子の袋や練習着が床に散乱していた。これは毎度毎度注意しても直らないらしい。仕方なく一から片付けようとしゃがんだ時、部室の扉が開く音がした。















『……なんだ、じょんぐくか。忘れ物?』















そこに立っていたのは制服姿のじょんぐくで、忘れ物を取りに来たのだろうか。













『…………どうしたの?』













何も喋らずにただ見つめてくるじょんぐくが不自然だった。別にいつもの事か……と特に気にすることも無く、掃除を再開していると急に片方の手首を握られた。













『………………え、なに』













振り払おうとしてもじょんぐくの力の方が強くて、上手く解くことが出来なかった。ゆっくりと上を見ると前髪のせいでじょんぐくの顔が上手く見えない。












「……ねぇちゃん」













そう呼ばれ、『離して』と再度言おうと考えていた矢先、視界にじょんぐくが写り、そこで私は押し倒されているんだと理解した。












『…………退けて』












じょんぐくの肩を押して立ち上がろうとするが、肩と腰を床に押し付けられ身動きが取れない。諦めた訳では無いが力を緩めてじょんぐくの目と自分の目を再度合わせた。













『…………こんなこと、間違ってる』













姉弟だから嫌でもわかってしまう。じょんぐくが何をしようとしているのか。それと反対に私はこれから起こるであろう行為を考えたくもない。この状況から私が逃げられる理由は













『姉弟なんだよ、私たち』













血の繋がっている姉弟という事実(こと)と










『私はこういう事をてひょん以外としたくない』














同い年の彼氏が居ることだ。













きっと私がこの場を凌ごうとしている言葉はじょんぐくには届いていない。その証拠としてじょんぐくの瞳は黒く先の見えないほど曇っている。じょんぐくが私に思いを抱いていることは前々から知っていた。勿論、私が気づいたのではなく、てひょんから「気をつけて」と忠告を受け、少しずつ距離を置くようにしていた。













「……………………そんなの関係ない」







『……ちょっと、』













肩から手を滑らし、私の両手首を器用に掴むとそのまま私の頭上で固定した。脚を蹴って退けようとしてもじょんぐくが上に跨っているから抵抗することすら許されない。













『ほんと、やめて……』













堪らず目をそらすと頬を掴まれ、目を合わせるように向かせられた。そのままじょんぐくの顔を睨むとギリ……と音がなるほど手首を締め付けらる。













「黙って」













その言葉の代わりの様にじょんぐくの唇で塞がれた。そのまま舌を捩じ込ませると、舌を絡めて唇を離してくれない。堪らず、私の咽喉が仰け反る。そんなことお構い無しに上からより深く、濃い接吻で口内を犯された。













暫く、接吻に夢中になっていると思った矢先。私の両手首を自身の首に回すように誘導し始めた。酸欠状態の私は抗うことも出来ず、じょんぐくの首に両手を回した。それを確認できたのか顔を傾け、更に舌を捩じ込ませるように押し付けてきた。










『…………ん、ぅ』
































てひょんはこんな強引な行為は絶対にしない。常に私の体の事を気にしてくれていて、私以上に私の躰に敏感だった。1度だけ『ゴム無しが良い……?』と何度目かの行為後に伺ってみると





















【………………そりゃあしてみたいけど、○○の体の方が大切だよ。万が一、妊娠でもしたら苦労するのは圧倒的○○だし、何しろ今の関係で満足してるからね。毎日一緒に過ごしてるし、今日みたいに時々甘えてくれるし?今以上のことは望んでないよ。】















と言ってくれた。私も極力妊娠は避けたいから危険日に近くなる度にピルを飲んでいた。でもやっぱり生でしたいものじゃないかと思って伺ってみたけど、私が予想していたよりも遥か上の回答が帰ってきたから安心した。
















【あ、○○がしたいって言うならいつでもいいよ大歓迎】

























なんて笑ってくれたのも鮮明に覚えている。































「………………なに、余裕なわけ」











唇を離して発せられた言葉にハッとしてじょんぐくを見た。真黒い瞳孔が揺れている。













『ちが……もう、やめよ』













まだ、キスをしただけだ。唇と唇が触れ合っただけ。今ならまだ戻れる。止めるなら今しかない。そう頭で思いながら、じょんぐくの肩を押して起き上がろうとすると太腿の下に手を回され、無理矢理抱きかかえられた。













『……ちょ、』













そのままロッカーに手首を押し付けられ、じょんぐくに背を向けるように立たされた。既に頭が朦朧としている私は竦んでいる足を支えるために手に力を込めることしか出来ない。後ろでじょんぐくが何をしようとしているのか、何を考えているのか、どんな表情をしているのか、もう何もかも分からなくなって怖くなった。一度怖いと思ったものは何らかの克服するきっかけが無い限りずっとトラウマのように、脳にこびりついたように、忘れられないらしい。じょんぐくへの恐怖心に気づいた私はいつの間にか涙を流していた。















そんな私を気にもとめず、スカートのチャックを降ろし、床に落とした。躊躇うことも無くショーツも下に降ろすと次に聞こえたのはベルトの金属音だった。















『…………やだ、ばか、やめて』













悲鳴混じりに放った私の言葉はじょんぐくに届くことは無く、鉛のように硬いものが中に入ってきた。













『…………………………っひ、どい…』













肉を裂くように割って入ってくるソレは只々痛くて、悲鳴と共にロッカーに爪を立てた。じょんぐくの腰が私の腰にぴったりとくっつき、動きが止まると












「……酷いのはどっちだよ」















地を這うような低い声に思わず目を瞑った。私の手に自身の手を重ねると、後ろから私の耳元に顔を近づけて













「俺がねぇちゃんの事好きって気づいてて避けてたよね?俺馬鹿だから全然気付かなくて、ねぇちゃんに振り向いて貰えるように頑張ってた。でもねぇちゃんはそんな俺を笑ってたんだね。」















悲しそうに笑うじょんぐくの声に胸が痛くなった。ただ私はじょんぐくにとっていい"ねぇちゃん"になりたかっただけなのに。どこで道を踏み間違えたんだろう。どうしようもなく込み上げてきた申し訳ない気持ちが溢れてきた。そんな私に対して呆れたのか低い溜息をつくと















「ねぇ、知ってる?人の脳みそってね、良い事よりも悪い事の方が記憶に残るようになってるんだって」















そう低く呟くと耳を柔かく噛んだ。思わず私は全身で身震いするとじょんぐくにまで感じられたと思い恥ずかしくて仕方がなかった。それを拒否していると感じたのか、承諾したと感じ取ったかは分からないが、手を私の前に回し、下の所を強く押すと私の口から笛のような短くはっきりとした高い声が出た。















「アイツとはどんなセックスしてんの」
















強く押され、堪らず膝から崩れそうになった。でもそれをじょんぐくは許してくれない。じょんぐくの胸が、顔が、体全てが私にぴったりくっ付いていて何度でも芯から震えが襲ってきた。















「こんな風な無理矢理のセックス?」
















そう耳元で呟くと、腰を引き、ソレを最奥まで突き上げた。思わず私は肩に力が入り悲鳴混じりの声が漏れた。















「ねぇ」
















只々痛くて、熱くて、躰がおかしくなる。




















「なんで濡れてんの」





















その一言に羞恥心が襲ってきて、一気に躰を駆け抜けるように熱くなった。さっきまで恐怖で躰が震えていたのに、躰全てが自分の物じゃなくなったみたいに熱くなって怖くなった。それなのに心臓の音は早くなるし、じょんぐくが後ろに、ましてや私と繋がってるなんて考えたら気が気じゃなくなる。



















「ここ」



















今の今まで重なっていた手を離すことなく、私の手を下へと誘導した。私の人差し指を掴むと割れ目をなぞらせる様に触らせた。………………いや、触らせられた。











『…………』


















そこからは自分でも驚くくらいに濡れていて、その凄さにまた羞恥心が追い討ちをかける様に襲われた。


















「ねぇまさか」
















なんで私なんかがこんな風になってるんだろう。どうして躰は言うことを聞かないんだろう。そう思いながら私は無意識にもう片方のじょんぐくの手を強く握ってしまった。ほんとにほんとに無意識に期待した目をじょんぐくに向けてしまう。あぁほんとに嫌になる。

















「感じてるの」






























あぁほんとに、嫌で仕方ない。










































episode1 fin.

プリ小説オーディオドラマ