トランクスside
唸って考え込んだあなたさんだが、そのうち何かを決意したように頷くと、「あのさ、」と言って控えめにこちらを見たかと思うと、ポツリと問うた。
ブラックが汚れていたかどうか、か…?そう言えば、あまりそこには目を向けていなかった気がする。理由は言わなくても分かるだろう、ブラックが臭すぎたからだ(直球)
もしかしたら、あの時ブラックから漂っていた異臭はその汚れが原因?加齢臭説を考えてしまっていたが、違ったようだ((
では何故あなたさんはブラックが汚かったかどうかを聞いたのだろう…ブラックに遭遇した時に何かあったのだろうか。まあこんな世界で、ブラックに遭遇して何も起こらない筈もないのだが。
あなたさんは、また「うーん…」と唸って俯いてしまった。一体ブラックと遭遇して何をされたんだ…!?出来れば聞かせてもらいたいところだが、急かすような真似だけは絶対に出来ないし…。
一方その頃ブラックは__________
ブラックside
トランクス達は俺に散々な罵詈雑言(?)を浴びせた挙句孫悟空の瞬間移動によって逃げて行った。言い逃げにも程があると思い、拳を握り締めた。
失礼にも、終始鼻をつまみながら話したザマスによると、たまたまこの辺りに来てすぐくらいの時に突然路地から空き缶が物凄い勢いで飛び出して来たらしく、運悪くそれが顔面に思いっきり当たったらしい。
すぐに探したが、相手はどうやら結構な速さで走っていたらしく、姿を確認することすら出来ないままここまで来たのだとのこと。
そこで、俺もここまでの一部始終を話すと、ザマスはボソッと呟くように言った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!